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第2次世界大戦中に人体実験の疑いがある論文を執筆した旧関東軍731部隊の将校に京都大が医学博士号を授与したとして、検証を求めていた有識者グループが28日、同日付で解散すると発表した。京大と中国側の学術交流に向けた橋渡しに一定の成果があり、グループとしての役割を果たしたとしている。メンバーの高齢化も理由の一つといい、若い世代がこの問題に向き合うことを期待した。
「満州第731部隊軍医将校の学位授与の検証を京大に求める会」として2018年に発足し、池内了・名古屋大名誉教授らが共同代表を務めた。京大に検証の要請書を提出するなどしてきたが、大学側は19年に博士号の授与について本調査をしないと決定した。
以降は、京大と中国・黒竜江省にある「侵華日軍第七三一部隊罪証陳列館」が731部隊の問題を巡って学術交流するよう橋渡しに取り組んできた、という。求める会事務局の西山勝夫・滋賀医科大名誉教授は「陳列館から京都大に蔵書が寄贈されるなど双方の交流の端緒を開くことができた」と述べた。
京大によると、陳列館側から蔵書の寄贈はあったが、交流については「総長が個人として(陳列館側の関係者と)面会する機会を設けることを前提に、陳列館から日程調整の照会があったのは事実。ただし、現在、調整は行われていない」としている。