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4月30日、辞職した日に会見をひらいたひかりさん 撮影/小川たまか
4月30日、辞職した日に会見をひらいたひかりさん 撮影/小川たまか

事件から8年、これまでの経緯

まずこれまでの状況を簡単に整理しておきたい。

2018年2月 北川氏が大阪地検の検事正に着任。

2018年9月 着任を祝う懇親会が開かれる。ひかりさんは幹事を任されていた。懇親会の後、官舎にある北川氏の自宅で被害に遭う。ひかりさんは翌日には被害を知人に打ち明け、懇親会に参加した人に状況を確認。数日後には北川氏本人に抗議するも「時効が来るまでご馳走する」などと軽い調子で言われ、憤りを強めた。

2019年10月 北川氏から「事件が公になったら自死するしかない。大阪事件に匹敵する大スキャンダルで、組織として立ちいかなくなる」「私の命にかえてお願いしたい」などと書かれた直筆書面を受け取る。同僚たちのことを考え、告訴を躊躇する。

2019年11月 北川氏が定年まで数年を残して辞職。

2020年   北川氏が弁護士として活動し始める。現職の検事たちとも交流を持ち、法曹界で影響を持ち続ける。ひかりさんはその様子を見聞きし、徐々に体調を崩す。

2023年12月 精神科を受診したところ、PTSDによる就労困難と診断される。

2024年3月 病休開始。

 2024年4月 被害申告。

 2024年6月 北川氏が逮捕され、翌月に起訴される。

 2024年9月 ひかりさんは休職から徐々に復帰を考えていたが、検察内で深刻な二次加害があったことを知り、再び体調を崩す。

 2024年10月 初公判が行われ、北川被告は起訴内容を認める。この日、大阪の司法記者クラブでひかりさんが初めて記者会見を行う。被害の状況を語るとともに、女性副検事を捜査情報の漏洩などで刑事告訴したことを明らかにした。会見の反響は大きく、この後、報道が相次いだ。

2024年12月 予定されていた第2回公判の直前、北川被告の代理人弁護士が会見を開き、無罪主張に転換することを発表。その後、現在に至るまでの約1年半にわたり、公判は再開していない。

2025年3月 女性副検事が不起訴に。戒告の懲戒処分を受ける。

2026年2月 ひかりさんが国や北川被告、副検事らを相手取り、損害賠償を求める民事訴訟を提起。

2026年4月 副検事の不起訴について、ひかりさんが検察検査会に申し立てを行うことを明らかにした。

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不起訴になったのは「女性副検事」

状況をまとめると、

・北川被告の刑事裁判 2024年12月に第2回公判が延期されて以降、再開されず

・女性副検事への刑事告訴 2025年3月に不起訴、2026年に検察審査会に申し立て

・北川被告らに対する民事訴訟 2026年2月に提訴

となる。北川被告の公判が再開されていないことや、「女性副検事が不起訴」という情報と混同されるのか、北川被告が不起訴となったかのようなコメントがネット上で見られることがあるが、これは誤解である。

なお、「副検事」は検事とは職務が異なる。司法試験に合格する必要がなく、担当する事件が検事と比べて限定的となる。女性副検事がひかりさんの上司だったという誤解があるが、これも間違いだ。

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