ルーマニア国防省は29日、ロシアの侵略が続くウクライナの国境に近い東部ガラツィ市で同日未明、10階建て集合住宅にロシアの無人機が墜落して火災が発生し、2人が負傷したと発表した。ロシアによるウクライナ南部への大規模攻撃の最中だったという。
ロイター通信によると、ウクライナ侵略開始後、ルーマニアではロシアの無人機による領空侵犯が28回に上るが、人口密集地に無人機が落ちて負傷者が出たのは初めて。負傷した2人は女性と子供で、いずれも軽傷だという。
ルーマニア国防省は北大西洋条約機構(NATO)の集団安全保障を危険にさらす行為だとし、「ロシアの無責任な行動を断固非難する」と表明。ツォイウ外相は「重大な国際法違反だ」と批判し、NATOに支援を要請した。
NATOのルッテ事務総長は29日、X(旧ツイッター)への投稿で、「違法な侵略戦争の影響がウクライナ国境にとどまらないことを示した」とロシアを非難し、加盟国の隅々まで防衛する用意があるとした。(桑村朋)