竹田恒泰氏に名誉毀損で訴えられた方々のために
――ひとりで悩み込まないで下さい――
Ⅰ. 竹田恒泰氏からようやく訴状が届きました。
本年(2025年)10月4日の金曜日、東京地裁を通じて竹田恒泰氏からの訴状がようやく届きました。「特別送達」というもので、郵便局員の方がいらして、こちらが印鑑を押すかサインをすると受け取れるというもので、特に怖いものではありません。10月3日(木)に不在通知が入っておりましたので、東京地裁は木曜日に発送したらしいです。訴状そのものの日付は9月29日になっていて、
「金500万円及びこれに対する令和6年9月22日(要するに、Voiceに最初にA宮に対するDNA鑑定の要求署名を出したと思われる日)から支払い済みまで年3分の割合による金員を支払え。訴訟費用は被告の負担とする」
というものでした。
Ⅱ. 示談請求
これ以前の本年6月18日、竹田氏側は金500万円で示談にして収めるから(「損害賠償請求通知書」)、ということを言ってきましたが(〝赤門ネットワーク〟の正体がわかっただけに、余り裁判にはしたくはなかったようです)、そんなお金などビタ一文支払う気はありませんでしたので、弁護士に相談の上、無視しました。すると、今度は本年8月14日、「現在に至るまで当該金銭をお支払いいただけていないばかりか、同書に対するご返答すらいただいていない状況です」(「訴訟予告」)と泣きを入れてきましたが、こちらはすでに弁護士に着手金も払っている状態でしたので、これも無視しました。
Ⅲ. 何百件もの提訴
そもそも発信者情報開示請求に対する「発信者に対する意見照会書」がVoiceを通じて来たのが、昨年10月17日でした。訴状の日付が本年9月29日ですから、訴えるまでずいぶんと時間がかかっています。
以下が当方に来た実際の訴状です。ずいぶんと簡単なものでお茶を濁したな…という感じです。
その後ろに、「証拠」というものも付いていて、自分がいかにA宮のことを皇嗣として今まで敬って来たか、というような竹田氏の文章が付いていますが、まあ、貧弱としか言いようがない代物です。
さて、ここからが本題なのですが、竹田氏は、昨年10月22日(午後11:39)には、
「私に訴訟予告されてブロックした人は、提訴確定とします。さあ、これからたくさんの裁判を提起していきますよ。祭りだ!」
とXに投稿し、また、さらに、本年(2025年)5月29日付のXおよびYou Tube「竹田恒泰チャンネル2『日本のソボクなギモン』(第635回・前半」の冒頭において、本署名活動(A宮殿下に対するDNA鑑定要求)を提起した赤門ネットワークばかりか、それを拡散しただけの方々に対しても、発信者情報開示請求を行い、数百人規模の提訴を行うと宣言しました。
要するに、何百件もの発信者情報開示請求を行い、それを流れ作業で弁護士に送り、全部訴訟する、とのことです。そんな馬鹿なこと本気でやるのかなあ?…と思っていたら、どうやら本気でやるようです。
さて、こうした訴訟を、〝スラップ訴訟〟と呼びます。
Ⅳ. スラップ訴訟とは?――裁判を悪用した言論封殺
スラップ訴訟とは、アメリカ発祥の概念で、原語 (Strategic Lawsuit Against Public Participation:直訳すると「市民参加を妨げるための戦略的訴訟」)の頭文字の「SLAPP」と平手打ちを意味する「slap」をかけた呼称。 ただし、実際の意味は、「名誉毀損損害賠償裁判を利用する言論抑圧訴訟」のことです。アメリカの一部の州では原告側へ「スラップ」ではないことの立証責任を課したり、スラップ提起そのものを禁止しています(Wikipedia「スラップ訴訟」参照)。
簡単に言ってしまうと、社会的強者が普通の一般市民個人に対して行う、相手を脅し、身体的・精神的に消耗させ、見せしめにすることを目的にした訴訟のことです。
もう少し詳しく説明すると、
(1) 裁判での勝ち負けには興味がなく、相手を訴えることそのものが目的化している。そのため紙一枚で訴えることの出来る民事の名誉毀損が多用される。
(2) 社会的強者が、裁判沙汰など不慣れな一般市民を相手取って法外な損害賠償請求をし、精神的に不安にさせ、肉体的に疲弊させ、時間を奪い、己に対する本来は正当であったはずの批判を委縮させる。その場合、裁判所からは到底認められないような法外な損害賠償額を設定し、脅す。
(3) (2)での一部の批判者を孤立させ、精神的・肉体的に疲弊させることによる見せしめ効果によって、他の市民が批判に続こうとすることを心理的に阻止する。批判をしたらお前も同じ目に会うぞ、という脅し効果を狙う。
私どもの署名活動を拡散して下さった方々の中で、名誉毀損訴訟での被告になる、などという経験など何べんもしたことがあり、そんなのもう慣れっこだよ、などという方はまずいらっしゃらないでしょう。皆さん、恐らくは裁判の原告にも被告にもなったことなどない、普通の善良な一般市民の方々だと思います。その場合、発信者情報開示請求をされてしまい、自分の身元をわかられちゃったらどうしよう?竹田氏に名誉毀損で訴えられたらどうしよう?そもそも弁護士さんの伝手(つて)などないし、弁護士の先生に依頼する場合、いくらくらい用意しなくちゃいけないんだろう?裁判所に出廷して裁判官の前で証言しなくちゃいけなくなるんだろうか?もし裁判に負けて、何百万円も損害賠償をしなければならなくなったらどうしよう?そういう不安に駆られるのは当然のことであり、また、それが竹田氏の狙いでもあります。要するに、「提訴するぞ!」という脅しによる言論の封殺です。
こうしたスラップ訴訟を定義づける有名な言葉があります。
『誰にも裁判を受ける権利はあるが、誰にも裁判を悪用する権利はない』
(スラップ訴訟を禁ずる法案を作ったカリフォルニア州弁護士の言葉)。
正に言い得て妙です。
Ⅴ. 裁判はそんなに高くない
ではなぜ当方が冷静でいられるかと言うと、名誉毀損罪の慰謝料の相場と弁護士料の相場とおおよその裁判期間を知っているからです。
500万円請求してきましたので、負けたとしても裁判所が認める損害賠償額は、その一割の50万円でしょう。弁護士費用も、減額された450万円分×一定の割合で、そんなに高くはなりません。ただし、これは地裁で終わった場合で、高裁・最高裁となる場合は、その都度弁護士費用が必要になります。
裁判期間は地裁が最も長く一年、高裁・最高裁はもっと短いですが、長くて二年、計三年くらいです。要するに、大したことはないのです。そして、竹田に名誉毀損で訴えられても、なあんだあ、大したことないんだぁ…と皆さんに勘づかれることが、竹田氏としては一番いやなのです。なぜなら、提訴するぞ…という脅しが皆さんに対してもう効かなくなるからです。
Ⅵ. ただし、注意すべき点はある
(1)あわてる必要はない。一回目期日は流せ。
東京地方裁判所から「訴状」というものが特別送達で来て、その表書きに「口頭弁論期日及び答弁書催告状」と物々しく書かれているので、ビビッてしまうかも知れませんが、まずは深呼吸。
よく見ると「期日」(裁判を開く日のこと)とか「出頭場所」とか「答弁書提出期限」とか書いてありますが、この「期日」とか「期限」というのは裁判所が勝手に決めたものです。こっちにはこっちの都合があるわけで、その日は子供の参観日だわ…とか、色々あるわけですから、次のように書いて出し、一回目期日を流してしまって下さい。
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第1 請求の趣旨に対する答弁
1 原告の請求を棄却する。
2 訴訟費用は原告の負担とする
との判決を求める。
第2 請求の原因に対する答弁
追って認否及び反論する。
第3 御庁への上申
第一回口頭弁論期日は差支えのため、陳述擬制とさせていただきたくお願い申し上げます。
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((『リーガルメディアTV』弁護士法人・長瀬総合法律事務所の代表弁護士の長瀬佑志弁護士がおやりになっているYou Tubeより。茨城県に事務所をお持ちの先生。沢山動画を出されているが、どれも非常にわかりやすく親切。
https://www.youtube.com/watch?v=H82gt8mzSco&list=PLvaAnqJEbFc_e5mifRR2-e-WW3O-hDyNQ&index=1
https://www.youtube.com/watch?v=H82gt8mzSco&list=PLvaAnqJEbFc_e5mifRR2-e-WW3O-hDyNQ&index=1)
「陳述擬制」というのは、実際には陳述していないのに、形式上、陳述したことにする、というものです。長瀬先生は、裁判官がいつも読み慣れている書式に合わせると良い、という痒い所に手が届くようなことまでお教え下さっています。
(2) ただし、絶対に無視してはいけない。無視したら全面敗訴になる。
ただし、ここで絶対にしてはならないことは、そんなこと訴えてくる竹田の方がおかしいんだから、そんなの知らないよ…と、裁判所からの通知を無視することです。無視すると、竹田氏側の主張が全部通って結審(裁判が終わること)してしまいます。絶対に無視しないで、「追って認否及び反論する」で時間稼ぎをして、弁護士の先生と相談して下さい。相談した弁護士の先生が、多分、上記の「追って認否及び反論する」は書いて裁判所に出して下さいます。時間稼ぎをして気持ちが落ち着いたところで、どの先生と委任契約をしようかな…と考えて下さい。
(弁護士の先生なんて伝手もないし、どうやって探せばいいんだろう?…と途方に暮れた際には、「口頭弁論期日呼出状及び答弁書催告状」の次に、「最初にお読みください」という親切丁寧な説明書を東京地方裁判所は付けてくれています。その一番下に、途方に暮れた際の相談窓口を記載してくれています。なかなか親切です。)
まあ、ここまで来れば、だいぶ落ち着けるかと思います。私もここら辺以上のことはまだなので、以降は調べた範囲の内容に過ぎません。
裁判の流れというものが素人には非常にわかりにくいと私自身も思うのですが、私にわかる範囲で以下に記します。
訴状に対して、私ども被告側が答弁書というものを出します。反論ですね。ここは双方争いが無い部分だから「認める」とか、そこは竹田がそんな昔にそんなことしてたかどうかなんてこっちの知ったことじゃないから「不知」とか、そこは事実がそもそも違うよ(否認)とか、そこは事実そうだったけど、竹田の側だってこう言ってたんだから、竹田の方が悪いんじゃない?(争う)ということになります。
そして、こちらの出した答弁書に対する反論として、今度は竹田氏の側が準備書面というものを出して来ます。その次には、竹田氏側が出してきた準備書面に対して、こちらがまた反論の準備書面を出します。…延々と続くようですが、大体論点は途中で出尽くしますし、裁判官の心象も固まってきますので、結審、判決となります。準備書面の準備期間は、原告側も被告側も、それぞれ一か月くらい見てもらえます。
一番心配なのは、法廷に出なくちゃいけなくなるのでは…ということだと思いますが、原告は一回目には出なくちゃいけませんが、被告は代理人(弁護士の先生)だけで大丈夫です。判決の時も出席している必要はありません。むしろ、控訴(高裁への訴え)をするか否かを決めなくちゃいけないのが、判決文の送達日(=受け取った日)の翌日から数えて二週間なので、判決日に出廷していると判決当日に判決文を渡されてしまったことになってしまいます。控訴するかどうか考える時間を稼ぐためには郵送の日数を稼いだ方がいいため、出廷などしていない方がいいということになります。
証人尋問を受けることになれば、確かに出廷しなきゃいけないことになりますが、こんな簡単な裁判では証人尋問はまずやらないでしょう。仮にやるとしても、裁判の最後の方で最終的に事実を確認するためにやるだけで、しかも上手くしゃべる必要はありません。
裁判所はあなたのしゃべり方にではなく、あなたのしゃべる事実にしか興味を持ちません。しゃべり方に説得力があるかどうかとか、雄弁かどうかなどには一切興味を持たないのです。訥弁(とつべん=下手くそなしゃべり方のこと。今はもう死語)で構わないのです。
ただし、今まで出していた答弁書や準備書面と食い違うことを述べてはいけません。ですから、今まで出した答弁書や準備書面は事前に読み込んでおく必要はありますが、その辺は弁護士の先生が指導して下さいます。
勝負は地裁でほぼ決まります。高裁は、双方が陳述書を一回だけ出し合って、結審。即、判決という流れがほとんどだそうです。
Ⅶ. 竹田氏は提訴して良かったのか?――裁判期間中、晒し者になるA宮殿下
要するに、大したことはないのです。それよりも注目すべきは、〝赤門ネットワーク〟の発信者開示請求をしてから実際に提訴するまで、竹田氏が約一年もの時間を要していることです。これは、竹田氏が提訴すべきか否か、相当に迷った、ということを恐らくは意味します。彼のことですから最高裁まで争うでしょう。そうしますと、約三年間の間、〝A宮殿下はM子様の妹の子〟という発言を竹田氏がしたか否かが何百という訴訟で延々と争われることになります。
これは「原告は、これまで皇統を守るため、皇室への理解を深めるため、誹謗中傷から皇室を守るために数々の情報発信(講演、執筆、番組出演など)を行ってきた」(訴状、3頁より)と豪語する竹田氏にとって、良い事なのでしょうか?
全然良い事ではないでしょう。なぜなら、A宮殿下をその血統に関し、三年間もの間、裁判での晒し者にすることになるからです。こういうことを竹田氏はやってしまったのです。そして、その三年間の間、こちら側は竹田氏が事実そうした発言をしたという証拠を、つまり、A宮殿下は上皇様の御子様ではないという発言を裏付ける証拠を出し続けることになります。これは裁判での訴訟戦略上、当然のことです。
ネット署名というのは、知っている人は知っていますが、まだまだ知られていない世界です。そうしたネットの世界だけでこじんまりと行われていた署名活動を、竹田氏は裁判沙汰という公の光の当たる場に引き出してしまったのです。マスコミは飛び付くでしょう。週刊誌は書き立てるでしょう。そういうことを竹田氏は行ってしまったのです。
Ⅷ. 結語 みなで結束しましょう!
竹田氏はこれまでスラップ訴訟を多用してきました。最も有名な例としては、戦史家・山崎雅弘氏を提訴した「スラップ訴訟」が挙げられ、竹田氏は最高裁まで争った末に、2022年に全面的に敗訴しています(参照:山崎雅弘『ある裁判の戦記――竹田恒泰との811日間の戦い』かもがわ出版、『「ある裁判の戦記」を読む』かもがわブックレット。薄いが、後者が意外にわかりやすい)。
裁判という形で竹田氏に派手に花火を打ち上げてもらえばもらうほど、A宮家の問題点が世間に広く認知されることになるので、こちらとしては都合がいいのです。
竹田氏はそのことに気付かなかったのでしょうか?あるいは、気付いたものの、振り上げた拳を下ろさぬわけにもいかず、提訴するしかない状況へと追い込まれたのでしょうか?
現に、発信者開示請求はとうに行われているはずなのに、一体どうなってるんだ?というアキシン(秋篠宮信者のネット用語)らしき方からの投稿もXで見かけました。〝味方〟からせっつかれて、提訴するしかない破目に追い込まれた…これが竹田氏の正直なところなのかも知れません。
仮想通貨を巡る詐欺まがいのトラブルで、2億3千万円もの負債を抱え込んでいる現在の竹田氏(『週刊現代』2025年9月15日号〔9月1日発売〕p. 24~25)としては、示談金500万円でも喉から手が出るほど欲しかったのでしょうが、三年間のお預けで、金額も50万円くらいに収まってしまうでしょう。でも、一件当たり50万円でも、沢山訴訟を起こして百件やれば5千万円です!
(事実、氏は損害賠償で最終的には裁判で儲かるかもしれないと、次のように述べています。
「アドレスを弁護士に、ぴこっぴこって送るだけですから。そうすると…もしかして、こ れ、(=損害賠償金で)結構儲かっちゃたりして。いや、これ、だって何十もありますから ね。負けなしだもんな、これ。だって同じ投稿だから、一度開示請求通ったら、十も二十も 三十も全部通っちゃうんだよ、これね。これホントやめた方がいいですからね。私もう チェックせずに、事務的に訴訟してますからね。リンクを弁護士に送るだけですからね。弁 護士も、はい、はいってやるだけですからね。…」)
ラーメン一杯の利潤は薄いので、倒産前の今のうちに古墳型のお墓をバンバン売って、さらに1億8千万円稼げば、何とか穴埋めは出来るでしょう。古墳がダメなら、1億8千万円で買ったマンション(篠原常一郎氏調べ)を、マンション相場高値の今のうちに売却すれば、何とかなるでしょう。当方と致しましても、氏のお座敷芸人的しゃべくり芸の才能は高く買っていただけに(これは確かに見事。吉本興業でもピンでやれる)、そして、『山本七平賞』を同じく取った仲間として、こんなことで氏に潰れて欲しくはないのです。小生、筆はいくらでも立つのですが、どっこい口は至って不器用で無口なので、こんな相見える形ではなくお目に掛かれていたとするならば、多弁な貴兄とは結構息の合ったコンビともなり得たと思えるのですが…。
以上です。
赤門ネットワーク
追伸:
天皇陛下、常陸宮正仁殿下、華子妃殿下、信子妃殿下、久子妃殿下への発送は、竹田氏から訴状が来てしまったため、答弁書の作成での弁護士とのやり取りで忙しく、中途になってしまっています。発送が終わり次第、またご報告させて頂きます。
(この原稿は、竹田氏に提訴されて、あるいは、提訴するぞと脅されて不安に駆られている方々のために、もともとはVoiceの「経過報告」に載せるために準備していたものでしたが、Voice側が〝A宮にDNA鑑定を要求〟する署名サイトそのものを閉鎖してしまったため、やむなくNoteに掲載させて頂いたものです。竹田氏の提訴に脅されている方々のために、是非、皆様からのスクショ及び拡散をお願い致します。皇室系You Tuberの方々からも、是非取り上げて頂ければ幸いです。ただし、直ちに削除される危険がありますので、スクショは取っておいて下さい。)


篠原氏は竹田恒泰氏に無事裁判で勝たれました。赤門さんも続かれますよう祈っております。
竹田先生のInstagramを拝見して赤門ネットワークを知りました。赤門ネットワーク様はいったいどのような団体なのですか?。皇室相手に喧嘩を売る!なんて度胸がありますね。
判決も載せてくださいね。 真実相当性があり公益性もあるから訴訟になっても絶対に負けないと書いていたこと覚えてますよ