おはようございます。日経BP AI・データラボの中田です。自然言語処理(NLP)の有力学会であるACL(Association for Computational Linguistics、計算言語学会)で、一度は採択された100件以上の論文が、AI(人工知能)による幻覚(ハルシネーション)が含まれていたことを理由に最終出版前に却下されるという残念な事態が発生しました。
ACLは2026年7月に年次大会である「ACL 2026」を開催する予定です。年次大会向けに採択された論文の中に、存在しない文献を引用する論文が100件以上見つかったため、これらの論文をプログラム委員会の判断で却下(desk reject)したと、ACLが2026年5月13日(日本時間)に発表しました。
▼ACLの声明「ACL Statement on Desk Rejecting Papers with Hallucinated References」(https://2026.aclweb.org/acl_statement/)
ACLは却下した論文を「幻覚による参照が含まれる論文(Papers with Hallucinated References)」と表現しています。先行研究の文献調査などにLLM(大規模言語モデル)を使用したところ、LLMが幻覚を起こして存在しない文献を参考文献として引用してしまったというケースが考えられそうです。
ACLも声明で……
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