佐賀大学(佐賀市本庄町)の農学部1号館で13日に発生した火災で、同大は26日、タイマー式の滅菌装置を使って実験器具を乾燥させる際、温度の設定に誤りがあったことを明らかにした。過熱によってプラスチック製品の実験器具が溶け、出火につながった可能性が高いとしている。

 同大によると、1室から出火し、機械や天井の一部が燃えた。装置でプラスチック製品の実験器具を乾燥させる場合は本来の設定温度は60度だが、当時はガラス器具などを乾燥する際の180度に設定していた。

 再発防止策として、装置を180度で使用する場合は2人で確認することを徹底し、滅菌装置の温度を固定化して誤操作を防ぐ対策も講じる。教職員や学生らを対象に火災予防に関する講演も実施した。学内の安全体制を協議していく。

 昨年6月にも農学部1号館の別棟で1室を焼く火災が発生した。たこ足配線が原因だった可能性が高く、電気コードを整備するなどして対応している。

 同大の大島一里副学長は「再発防止策を講じながら、ヒヤリハット事例を収集、共有できるシステムをしっかりとつくり、安全管理の徹底に努めたい」と話す。(井手一希、沖田日和)