大学構内になぜかネコがいる理由
大学のキャンパスを歩いていると
講義棟の裏や中庭のベンチ、研究棟の軒下などで
当然の顔をしてネコが昼寝している 光景に出会うことがあります。
最初は「たまたま迷い込んだのかな」と思うのですが
よく見ると、その大学には一匹だけでなく
複数のネコが、何年も前から “住民” として存在している。
── これ、実はわりと「あるある」です。
ネコ目線で見ると、大学はかなり好条件
ネコの立場に立って大学構内を眺めてみると
ここがいかに暮らしやすい場所かが見えてきます。
まず、人は多いけれど、敵意が少ない。
学生や教職員はネコを追い回したりせず
むしろ「そこにいるもの」として自然に受け入れます。
それから、静かな隠れ家がとにかく多い。
講義棟の裏、植え込み、倉庫の陰、配管のそば。
雨風をしのげて、人の視線から少し外れた場所が
キャンパスにはいくつもあります。
緑地が多いのも大きい。
大学は、街の中にぽっかり空いた大きな公園のような存在です。
ネコにとっては、退屈しにくい環境でもあります。
そして何より
「ネコがいること自体が、すぐには問題にならない」
という空気感があります。
暗黙の黙認と、大学という場所の性格
大学は、自由や自治を重んじる場所です。
白か黒かをすぐに決めるよりも
グレーをグレーのまま置いておく余白がある。
ネコの存在は、その象徴のようにも感じられます。
もちろん、現実には
餌やりのルール
地域猫としての管理
感染症や事故への配慮
など、きちんとした対応が必要です。
それでも、「いること自体が即排除される対象にならない」という点で
大学はネコにとって珍しく安心できる場所なのかもしれません。
キャンパスにネコがいるということ
ネコがいる大学が必ずしも「優しい大学」だとは言い切れません。
でも少なくとも
少し立ち止まる余裕や、
効率だけでは測れない時間の流れが
まだ残っている場所なのだと思います。
昼下がり、陽だまりで丸くなって眠るネコを見かけたら
それはその大学の「空気」を静かに教えてくれている存在なのかもしれません。
人間にとっても
ほんの少し肩の力を抜いていい場所だよ、と。
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