逮捕された大坂容疑者(左)と近藤容疑者(右)
逮捕された大坂容疑者(左)と近藤容疑者(右)

勧誘の入り口は「セミナー」

男性経営者が続ける。

「昔、私が抱えていた訴訟を近藤先生が引き受けてくれて、先生のおかげで裁判にも勝てた。私にとっては恩人で、家族ぐるみの付き合いもさせてもらっていました。

そんな先生が2020年に癌で急逝した。葬儀に参列したとき、僕の妻が先生の奥さん(近藤容疑者)を心配して、『この先、どうされていくのですか?』と声を掛けたんです。すると奥さんが、『実はこういうことをしているから生活は大丈夫です』と、葬儀後の席で打ち明け始めた。それがトラストでした」

大坂容疑者(左)と近藤容疑者(右)
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複数の出資者によれば、GIL社はトラストについて「資産10億円以上の富豪のみに提供する海外の金融商品を、海外の機関投資家を通じてGIL社に委託されたもの」と説明。「日本在住者にも口座の開設が可能となった」「高金利な海外銀行に預ければ年利12%で運用できる」といった触れ込みで出資者を募っていた。

出資者の大半がGIL社の「セミナー」を通じてトラストを知ったという。出資者の一人である女性(50代)が明かす。

「セミナーで『日本の年金が危うい』などと将来の不安を煽った後、希望者を対象に“2次会”に場を移して資産運用の具体的な説明に入る。そこでようやくトラストの話題を出します。2020年頃からはセミナーのことを“勉強会”と呼ぶようになりました。トラストについて説明するのも本気で投資を考えている人に対してだけで、それによって『本当に儲かる商品なんだ』と信じてしまう人も多かったと思います」

近藤容疑者もセミナーや勉強会に出席。ときには高級ホテルのスイートルームに出資者を招くこともあり、そのホテル代も彼女が負担したという。出資者は近藤容疑者を“セレブ”だと信じていた。

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