【ソウル=石川有紀】北朝鮮の朝鮮中央通信は27日、北朝鮮のミサイル総局と国防科学院が26日に新型の「軽量多用途ミサイル」と「多連装戦術巡航ミサイル」の試験発射を行ったと報じた。戦術巡航ミサイルは韓国との境界を指す「南部国境地域」に配備するとしている。
韓国軍合同参謀本部は26日、北朝鮮が同日午後1時ごろ、平安北道定州(チョンジュ)付近から黄海に向けて、短距離弾道ミサイルを含む数発の飛翔体を発射したと発表していた。
同通信によると、戦術巡航ミサイルには人工知能(AI)を導入し、100キロ先の標的を超精密打撃できるとした。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が視察し、韓国を念頭に「敵対勢力が理論的に生存不可能となるほどの破壊力」が戦争抑止力になると主張。核武力と通常武力を強化すると強調した。
金氏は2023年12月に南北関係を「敵対的な2国家関係」と位置づけ、統一路線を放棄。今月17日には軍全体の指揮官を招集し、「南部国境を難攻不落の要塞」とする党の領土防衛政策に言及していた。