「中国は寄り添ってくれる」

 松島氏は琉独学会の設立以降、『環球時報』をはじめ中国の官製メディアにしばしば登場。中国で開かれる、沖縄の日本帰属に疑義を唱えるシンポジウムにも、ときに他の琉独学会幹部を連れて何度も出席している。

「琉球人として、私はここに中国政府へ心からの謝意を表する」

 昨年12月の北京訪問時、松島氏が中国メディアに寄稿した文章にはこんな言葉もある。

中国はその2か月前、国連で「沖縄の人々を含む先住民への偏見と差別の停止」を日本政府に要求。松島氏の言葉はこうした動きに “感謝”を示した形だ。

 琉独学会と中国の同調には、別の証言もある。

「北京から戻った別の幹部が『アメリカはすべてが暴力的だが、中国は(沖縄人が受けた)抑圧を知って寄り添ってくれる』と言うのです」(前出・比嘉氏)

 周知のように、中国はチベットやウイグルの少数民族に強力な同化政策を押し付け、反対者を暴力的に弾圧している。だが、松島氏ら琉独学会の幹部に、中国の抑圧体制は目に入らないらしい。

『環球時報』記者の辺野古取材や中国との距離感について、松島氏に質問状を送ったところ、所属する龍谷大学より「回答を差し控えさせていただきたい」(学長室広報)との返事があった。

 一方、彼らとも近しい主張は、反対協の内部からも聞こえてくる。

〈沖縄の若者の中に、真剣に琉球独立を考える人が増えている。(略)沖縄の自己決定権が必要。そして琉球自治州を作っていく方向が必要だと思う〉

 転覆事故後の謝罪会見で、傲然と腕組みをしていた安次富(あじとみ)浩・反対協元共同代表が2013年、中核派中央から分裂した過激派団体・革共同再建協議会の機関紙に語った言葉である(『未来』2013年5月7日発行)。

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