21世紀に入り、プロ野球球界に愕然とした制度はと言うと、クライマックスシリーズだと思っている。クライマックスシリーズ(パ・リーグは2004年のプレーオフを含む)の悪い点はなんと言っても勝率1位がリーグ優勝という当たり前を否定したところである。日本プロ野球機構は目先の盛り上がりを優先したのだろう。
 以前、パ・リーグが採用した2シーズン制は前期優勝チームと後期優勝チームがプレーオフを戦い、勝ったチームが日本シリーズに進出出来る制度だった。優勝チーム同士でのプレーオフだから納得出来る。
 しかし、クライマックスシリーズは2位チームが5割を切っても勝ち上がれば日本シリーズに進出し、日本シリーズでも勝てば日本一になる可能性を秘めている。10年以上経ってるが、まだ5割を切ったチームが日本シリーズに進出したことは無い。ただし、絶対に無いとは言えないことだから、プロ野球機構は改正する必要はある。
 私自身は基本反対派であるが、ライオンズファンとして恩恵を受けてしまったこともあり、反対しづらい。やはり勝率1位がリーグ優勝という当たり前が無くなることの寂しさは消えることはない。目先の盛り上がりよりも長いシーズンを戦って勝ち上がったことを評価しないとプロ野球がつまらなくなると思う。
 

 2001年のセ・リーグについても触れたい。勝率1位がリーグ優勝としている日本プロ野球の根幹を揺るがす順位決定法を採用したからだ。今日でもプロ野球の順位決定は勝率が高い順に決められている。当たり前であるが、読売ジャイアンツの枢軸のW氏が勝利数の多いチームが優勝チームだと言い出したらしい。1990年から2000年まで採用された引き分け再試合制度と変わらないと思った。
 序盤はW氏の思惑通り、読売ジャイアンツが勝ち数で首位をキープしていたが、ヤクルトスワローズがジワリと勝率で追い上げていった。最後はヤクルトスワローズが勝ち数と勝率で1位になった。シーズンが終わったらW氏がやっぱり止めたなんて言ったかどうか分からないが、廃止になった。
 この年に泣きをみたのは広島東洋カープだろう。勝率は横浜ベイスターズよりも上回っていたのに、勝ち数で下回ったが為に4位になったのだ(下記順位表参照のこと)。広島東洋カープが可哀想で仕方なかった。
 プロ野球の順位決定法は勝ち数ではなく勝率順だと私は思っている。


2001年順位表 140試合制
ヤクルト 76勝58敗6引き分け .567
読 売  75勝63敗2引き分け .543
横 浜  69勝67敗4引き分け .507
広 島  68勝65敗7引き分け .511
中 日  62勝74敗4引き分け .456
阪 神  57勝80敗3引き分け .416


1982年のセ・リーグの順位表を勝ち数順に並べたら、
読売ジャイアンツ
66勝50敗14引き分け .569
阪神タイガース
65勝57敗8引き分け .543
中日ドラゴンズ
64勝敗19引き分け .577
広島東洋カープ
59勝58敗13引き分け .504
横浜大洋ホエールズ
53勝65敗12引き分け .449
ヤクルトスワローズ
45勝75敗10引き分け .375

勝敗引き分け 勝率の順。 赤字はリーグ最高。

↑もしかして、そのことがW氏の頭にあったのでは?
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