高槻に活気 やよい旋風
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毎年「弥生」開催 生誕祭に国内外1万人
アイドルを育成する人気ゲームのキャラクター「高槻やよい」が高槻市の観光大使を務め、市のPRやにぎわいづくりに一役買っている。ファンの活動をきっかけに、当初の公式設定ではなかった「高槻」市と「やよい」のつながりが生まれ、2022年からは毎年3月(弥生)に弥生時代の集落跡を整備した「安満遺跡公園」で、バースデーイベントを開催。今年は国内外から約1万人が集まるなど、活躍の場や影響力が広がっている。(阿部健)
高槻やよいはバンダイナムコエンターテインメントの「アイドルマスター(アイマス)」シリーズのキャラクターの一人。プレーヤーが「プロデューサー」となり、お気に入りのキャラクターをトップアイドルに育てるシミュレーションゲームで、昨年7月に一般公開から20周年を迎えた。
市観光協会などによると、高槻市は名前の由来だったわけでもなく、やよいとは無関係だったが、10年ほど前から〈誕生日〉の3月25日に、市中心部の定食店「やよい軒」で「プロデューサー」たちが集まるようになったという。これを知った同協会が働きかけ、22年に「たかつき観光大使」就任が実現した。
同年1月には〈弥生〉つながりの安満遺跡公園に等身大パネルが登場。クリアファイルなどたかつき観光大使のオリジナルグッズも発売された。同年10月には、23年1月の市制80周年を記念して市営バスをラッピングし、つり革、座席カバーなどにビジュアルをちりばめた「高槻やよいライナー」も運行を始めた。パネル展示やグッズ販売、高槻やよいライナーの運行は現在でも続いている。
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安満遺跡公園では、22年から毎年3月下旬にバースデーイベントを開催。25年のイベントでは、高槻市の新たなシンボルとなった将棋の駒などを絡めたデザインのマンホールのふたがお披露目され、その後、園内に設置された。今年は3月20日に開かれ、JR高槻駅の一日駅長の就任式が行われた。駅長姿のやよいの等身大パネルを、やよい役の声優・仁後真耶子さんや浜田剛史市長らが除幕。JR西日本の岩田哲也・高槻統括駅長が委嘱状を授与した。
仁後さんはほぼ毎年イベントに参加しており、「ここに来るのが毎年楽しみ。第二の古里と言っていいですか」と語ると、拍手や歓声が湧き起こった。2泊3日で訪れた埼玉県草加市の会社員の男性(25)は「ゲームの世界と実社会のタイアップがここまで広がり、地域貢献にもつながっているのは、奇跡のようでうれしい」と笑みを浮かべていた。
観光協会の森茂生・総合プロデューサーは「思い入れの深い人たちをターゲットにすることで、遠方や国外にもSNSなどで反響がどんどん広がっている。やよいをきっかけに、高槻市の魅力をもっと多くの人に知ってもらいたい」と話している。