大船駅深夜タクシー45分待ち、高齢化進む西鎌倉…鎌倉市が「公共ライドシェア」実証予算

記者会見する神奈川県鎌倉市の松尾崇市長=5月25日、同市(市岡豊大撮影)

神奈川県鎌倉市は25日、バスやタクシー不足対策として公共ライドシェア導入へ向けた実証実験経費4500万円を盛り込んだ令和8年度補正予算案を発表した。市議会6月定例会へ提出し、可決されれば今年の年末にかけて実施を目指す。「交通空白」の解消を目指す国土交通省の助成金を活用する。

鎌倉市が実施を予定するのはJR大船駅周辺と西鎌倉地区。同地区は丘陵地帯で高低差が大きく、65歳以上の人口割合を示す高齢化率は36・4%(今年3月)で全国平均29・4%(昨年9月)を上回る。

市は4月に策定した地域公共交通計画で同地区を新たな対策地域に指定した。令和4年以降、住民主体で独自にアンケートやシンポジウムを開催するなど地域の活動が活発なことも考慮した。

また、大船駅発着のバスは減便が進み、西鎌倉地区の鎌倉山行き(いずれも平日)は過去3年間で1日39本から17本へ、最終バスも午後10時20分発から午後9時発へ早まった。市が昨年5月以降の週末を中心に行った調査では、午前0時ごろの大船駅でタクシーを待つ列が約45分待ちだった。

公共ライドシェアは自治体が運営し、一般ドライバーが自家用車で乗客を有償で運べる国の制度。鎌倉市の松尾崇市長は25日に記者会見し、「実証で得た結果を検証し、地域交通の環境整備に取り組む」と述べた。

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