夏至なので小話を。尻切れとんぼです。自分でプレゼントをラッピングして、自分でプレゼントを楽しむケルトスタイル。誕生日(諸説あり)おめでとう兄貴!!なんかホラーみたいな終わり方になっちゃってごめんね・・・。御子御子しいクーフーリンズが書きたかっただけなの・・・。☆ところで私の性癖というかヘッドキャノン(脳内設定)の話なんですけど、生前エミヤに孤児院を運営していて欲しいんですね。ちゃんと前置きもあって、もう脳内ではストーリーが完結してるんですが、まずエミヤが人身売買の組織を潰そうとするんですけど、商品の人間たちが閉じ込められている場所がどうしてもわからなくて、エミヤ自身が商品として潜入します。身分は、妻の治療費のために身を売った元大工。古代エジプトの奴隷みたいな格好させられて手錠をつけて大人しく項垂れるふりをするエミヤ。ステージの上で踊らされたり、モブおじさんに顎くいされたりするえっちなイベントを経て、ようやく地下の牢屋的な場所にたどり着きます。その後はわりとさくさくカッコよく、奴隷になってた人々を解放し、身寄りのない子は伝のある孤児院(ここにも毎月かなりの額を寄付している)へと預けます。しかしここで問題があって、この奴隷市には魔術師研究用の魔術回路を持った子供たちを売る魔術師向けのオークションもあった。この子達は普通の孤児院に預けてもまた狙われるし、特に貴重な能力を持っている子は最悪ホルマリン行き。仕方なくエミヤは空き教会を買い取って孤児院にします。以前助けた身寄りのない青年に普段は運営を任せていますが、エミヤ自身も仕事の合間にせっせとやって来てはパイだのクッキーだのを作ったりして人間不信の子供たちの心を溶かしていく。最初は6人くらいだったのが、こんなことが何度かあって最後は15人くらいになる。全員初恋のひとはエミヤママというトラウマ製造機(絞首刑)。えー、あとエミヤさんは資金作りが上手いという脳内設定あります。「正義の味方はお金がかかるんだよ。取れるところからは取らないとな。」みたいな。ええ、あかいあくまの薫陶です。要はエミヤに聖母みたいな微笑みで子どもたちの頭を撫でて欲しいし、子どもたちを救うことで自分がほんの一瞬でも救われて欲しいし、自分も知らぬ間に誰かの人生の中で彼にとってのキリツグになっていて欲しいし、そういう場所が生前のエミヤにもあったらいいなと言うことです。これをモブ子供視点でエミヤを最高に聖母か狂人みたいに描写したい。丘に登るのであれば、良ければ花の種をお持ちください。ええ、皆様にお渡ししているのです。僕にできるのは、これくらいの事だけですから。え、あのひとの話、ですか?そうですね。あのひとのことを思い出すと、何故か青空の下で、真っ白なシーツを干しているところが思い浮かぶのです。僕が何かを話しかけると、あの人は振り向いて、ふっと一瞬、本当に幸せそうに笑いました。あの時のあのひとの笑顔が、頭蓋の裏に灼けついたように、僕にはどうにも忘れられないのです。こう言うと、彼がいつでも微笑む優しい人だったように聞こえるかも知れないけれど、彼は普段は仏頂面の、どちらかと言えば寡黙なひとでした。だからこそ、その時の笑顔が、僕の心の1番柔らかい場所で、今も健気な白い花のように輝きを放っているのかもしれません。ええ、優しいといえば、あんなに優しい人はいませんでした。けれども同時に、ひどい人でもありました。僕はその時幼くて、彼の死刑の場には立ち会っていません。年かさの孤児院の兄弟たちは、何人かあのひとの最期を見届けたと言います。公開処刑でした。兄さんたちが言うには、あのひとは全てを受け入れたような顔をして粛々と絞首台へと登り、最期には静かに微笑んだとのことです。しばらくは、孤児院の中は葬式のようでした。いいえ、それはまさしく、僕たちなりに喪に服していたのでした。僕たちの心の中で、あの人がいなくなった場所がぽっかり真空になっていて、でも僕らはけっしてその穴をそこらの美しいものや優しいものなんかで埋めてしまいたくはなかったので、皆してその真空を大事に抱えては蹲っていたのでした。そんな喪中を終わらせたのは、ある女性でした。処刑から一週間と少し、美しい女性がやって来て、あのひとの骸を渡してくださったのです。どうやって骸を手に入れたのかはわかりませんが、基礎だけでも魔術を学んだ僕には、彼女が魔女であることがわかりました。そしてその美しい人は僕たちに、その真空は後生大事に守るようなものではなく、むしろどんなに埋めようと足掻いても埋まらぬ、一生抱えていかねばならない疵なのだと告げました。そのことで、僕たちがどんなにほっとしたことでしょう。次の日、僕たちは集まって、裏の丘の頂上にあのひとのお墓を作りました。みんな無言で、穴を掘りました。ざくざくと年長のものが土を掘る間、僕は周りに白い花の種を植えました。棺の中に収まったあの人は、陳腐な言い方ですが、まるで眠っているかのようでした。その死に顔があんまり穏やかなので、棺の上に土を被せてやるのにも誰もシャベルを使いたがらず、ただ手ですくってみんなでそっと落としました。僕は、まだここに来たばかりの頃、悪夢にうなされる僕に、あの人がやさしく布団を被せてくれたことを思い出しました。みんなそんな調子でしたから、ようやく墓が出来た時には手は泥だらけで、夕焼けが空気を染める時刻になっていました。丘の上を照らす朱い光がひどく目に沁みて、僕はそこでようやく涙を流せたのでした。戦争の終結から世間が少し落ち着いてくると、どこから聞きつけたのか、あのひとに救われたと言う人々が、ひっそりと、何も言わずに丘に登るようになりました。皆が皆、静かにうつむいて、まるで敬虔な信者のように祈りを捧げました。僕はその方々にも、白い花の種を差し上げました。数年もすると、丘は一面、白い花に覆われました。頂上の墓までは、人々が歩いて自然に踏み固まれた道が、一本まっすぐに伸びています。丘のてっぺんには、墓石も墓碑銘もなく、ただ一本の飾り気のない剣が刺さっています。誰がそう呼んだのか、いつからかそこは剣の丘と呼ばれるようになりました。みたいなね。以上、妄想を終わります。