イランによる中東・ホルムズ海峡封鎖により「ナフサが不足する」との報道が多い。中東からのナフサが4月は前年比で79%ほど減少し、さらに5月にはほぼゼロになるという報道がある。
ただし、化学メーカー各社で組織する石油化学工業協会によれば、中東以外からのナフサの代替調達が急拡大し、「従来は2割程度であった中東以外の輸入ナフサ量は5月には大幅に増加する見込み」と説明されている。
そして、ナフサを原料とする主要石油化学製品であるポリエチレンやポリプロピレンなどは生産・出荷、在庫ともに全体では供給を継続し、直ちに供給困難には陥らないと情報発信している。
「ナフサ不足」はマクロでは起きていない
またプラスチック、包装ラップ、レジ袋など身近に利用される消費財のほとんどで急速に生産が回復している。政府はナフサの供給は「年明けまで問題ない」と発信している。
塗料用のシンナーなど流通の目詰まりが起きて、品不足が起こっているという報道もあるが、ナフサに関してはマクロ的なレベルでは不足は実際に起きていないようだ。