まさゆめ
Tokyo Tokyo FESTIVAL

Photo: KOBAYASHI Sora

巨大な顔が東京の空に浮かぶ

Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13 《まさゆめ》は、年齢や性別、国籍を問わず世界中からひろく顔を募集し、選ばれた「実在する一人の顔」を巨大な立体物として東京の空に浮かべるプロジェクト。
アーティスト荒神明香(こうじんはるか)が中学生の時にみた「夢」から着想している。
ともすればとっくに忘れ去っていてもおかしくないような一人の日本の中学生が見た、たわいもない夢を公共的な事業として実施。そしてまた、あなたや私、他の誰かでもあり得たような個人の顔が、2021年の東京の空という極めて公的な視界の中に浮かべられる。
本作品は、これらの「個」と「公」の両義的関係の中に、あらためて我々の存在を見つめようとする。発表後は、大きな話題と共に様々な物議を醸した。

プロジェクトの流れ

2019年3月26日 ~ 6月30日

顔募集

東京の空に浮かぶ顔の候補を、世界中から大募集。顔候補を探索・収集する「顔収集ワークショップ」も都内各地で実施。

2019年6月23日

顔会議

世界中から集まった老若男女の顔からただ一人を選ぶため、誰もが参加できるオープンな会議を開催。

2020年4月11日、12日、14日

トークセッション・シリーズ

ゲストとともにプロジェクトを様々な視点から見直す関連プログラムをオンラインで開催。

2021年 夏

顔浮上

都内の空に「実在する一人の顔」が浮かびました。

顔報告会

浮上まで約3年をかけたプロジェクトを振り返るとともに、《まさゆめ》が試みたこと、詳細を告知せずに実施した意図、顔の浮上を終えた今、感じたことや考えていることなどを、目[mé]の3人を中心に語りました。

日時 2021年9月5日 (日) 14:00〜17:00
出演 目 [mé] 荒神明香(アーティスト)、南川憲二(ディレクター)、増井宏文(インストーラー)ほか
視聴方法 《まさゆめ》公式 YouTube チャンネルにてライブ配信

Photo: KANEDA Kozo

アーティスト・ステートメント 2021.07.29

現代アートチーム目 [mé] が企画した作品《まさゆめ》は、オリンピック・パラリンピックが実施される、世界中から最も注視される状況にある都市「東京」を舞台とした芸術作品です。
しかしながら、この作品は、オリンピック・パラリンピックのみをただ盛り上げようと実施したものではありません。 私たちは、オリンピック・パラリンピックやそれに関連する事象について、賛成や反対を表明することによって関わるつもりはなく、同時代における芸術活動として、作品を通してより深くコミットすることに挑戦しています。
1964年とは全く違うこの時代、そしてこのパンデミックの状況の中、大きく見失われた私たち人間の行動の根幹を支える「意義」。それを見出すのは、私たちの主体性と想像力に他なりません。現代アートチーム目 [mé]は、この人類最大規模の集い、また、私たちを取り巻くパンデミックの困難の中に、主体性と想像力を持ち、あらゆる「理由」や「合理性」を解放して、もう一度この世界を捉えること、そして、その実感を後世に伝えることを、今も尚、諦めていません。
たとえ、この大きな亡失が世界中に途方もなく広がっていたとしても、たった一人の少女の「夢」が、その大きな想像のきっかけになることを私たちは知っています。どんな状況であっても、新たな視野からこの世界に対峙しなければならない。 私たち人類がいつも想像によって「後から」意義を掴み、こうしてこの世界に生存し続けてきたように。

Photo: KANEDA Kozo

アーティスト・ステートメント 2021.07.16

私たちが直面している現在の危機。この中では「何かを計画して実行する」という、私たちの行動の根幹を支えてきた構造そのものが崩れている。もう一年余り続いている危機の中、その日々の実感は、地に足をつけ確実に歩んでいるはずの現実であるにも関わらず、まるでずっと先の未来のように、とても不確かで実態をはっきりと捉えることができない。日々見聞きすることになった医療や経済という観点は、言うまでもなく欠かすことができないものであるが、しかし、この現実を捉え、それを受け入れるには充分ではなく、別の観点「ものの見方」が必要である。チリのコピアポ鉱山落盤事故(※1)では、69日間地下深くに閉じ込められた鉱山作業者たちが、困難な生活の中である日から突然、牧師や医師、記者となって、暗く狭い空間の中に「小さな社会」を見出した。「ものの見方」は、時に私たちの生存にも直結する。
人流の災害ともいわれるこの危機は、間違いなく人類によってもたらされたものであるが、いまだに受け入れ難くやり場のない感情さえ抱くことがある。しかし、どんな困難な状況であっても私たちはそれを見ようとし、感性を持ってそれを捉えようとしなければならない。何かを見出すのは後からでもいい。誰に頼まれたわけでもなく既にここに存在する人類は、これまでも広く大きな視野を持って、想像によって「後から」この世界やその存在の意味を見出してきた。この危機の渦中、それはとても難しいことだが、しかしそれでも、私たちはものを見ることを諦めてはいけない。

唐突に巨大な顔が東京の空に浮かぶ。
「当時14歳のどこにでもいる日本の少女が見た夢」のごとく、はっきりとした理由が添えられることのないまま、日常を一瞬無化するように、前もって予告することなく、突如として実施する《まさゆめ》。この実在する誰かの顔は、SNSやメディアを通して、様々な場所から多くの視点によって眺められることになるだろう。そして、その顔はこのパンデミックの空から私たちを見返している。まるで、この状況に加担しているのは紛れもない私たち自身であるというように。
《まさゆめ》は、この困難と向き合い続ける。何かを見出すその時に向けて、どんな時も想像を続けそれを分かち合いたい。

目[mé]

※1 コピアポ鉱山落盤事故2010年8月にチリの鉱山にて発生した坑道の崩落事故。
33名の作業員が閉じ込められるも、事故から69日後に全員が救出された。

Process

「トークセッション・シリーズ」レポート
「顔浮上」延期のお知らせ

Online

トークセッション・シリーズを開催します。

2020年、東京上空に浮かぶ「誰かの顔」 五輪へユニークプロジェクト

《まさゆめ》が2019年7月21日付の産経新聞 朝刊に掲載されました。

35°38’32.0”N 139°44’55.1”E

Photo: TSUSHIMA Takahiro

35°38’32.0”N 139°44’55.1”E

35°38’32.0”N 139°44’55.1”E

35°38’32.0”N 139°44’55.1”E

参加型公開ミーティング「顔会議」開催

《まさゆめ》が2019年6月22日付の朝日新聞 朝刊に掲載されました。

《まさゆめ》が2019年6月20日付の日本経済新聞に掲載されました。

東京の空に「顔」を浮かべる目のプロジェクト『まさゆめ』 今週末『顔会議』

誰の「顔」を東京の空に浮かべる? 「目」参加の公開ミーティング「顔会議」が6月23日開催へ

35°40’23.8”N 139°45’55.3”E

35°41’22.4”N 139°41’30.3”E

「顔収集ワークショップ」レポート

35°46’30.0”N 139°48’15.6”E

「顔募集」レポート

東京の空にふさわしい「顔」とは?現代アートチームが顔を募集中

Have your face projected onto Tokyo's skyline as part of the Tokyo Tokyo Festival

2020年夏、現代アートチーム目による大規模プロジェクト「まさゆめ」が始動

現代アートチーム「目」インタビュー|2020年、巨大な“誰かの顔”が東京の風景に浮かぶ「まさゆめ」とは?

「顔募集」開始

東京の空に浮かぶ顔の候補を、世界中から大募集しました。(2019.06.30まで)
レポート記事

巨大な「誰かの顔」を東京の風景に浮かべる。2020年は「目」の東京初大規模プロジェクトに注目

アーティストメッセージ(2019年)

35°26’27.1”N 139°37’29.8”E

Tokyo Tokyo FESTIVAL企画公募 提出企画書

企画 : 目 [mé]

アーティスト 荒神明香、ディレクター 南川憲二、インストーラー 増井宏文を中心とする現代アートチーム。個々の技術や適性を活かすチーム・クリエイションのもと、特定の手法やジャンルにこだわらず展示空間や観客を含めた状況/導線を重視し、果てしなく不確かな現実世界を私たちの実感に引き寄せようとする作品を展開している。

主催 : 東京都、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)

協力 : P3 art and environment

「Tokyo Tokyo FESTIVAL」とは

オリンピック・パラリンピックが開催される東京を文化の面から盛り上げるため、多彩な文化プログラムを展開し、芸術文化都市東京の魅力を伝える取組です。

「Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13」とは

斬新で独創的な企画や、より多くの人々が参加できる企画を幅広く募り、Tokyo Tokyo FESTIVALの中核を彩る事業として、東京都及び公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京が実施するものです。国内外から応募のあった2,436件から選定した13の企画を、「Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13」と総称し、展開しました。