“トランプの米国”から移住…トランスジェンダーの決断 研究者・留学生も米国離れ
アメリカではトランプ政権の発足後、国外への移住を検討する人が増えています。なぜ、アメリカを離れるのか。そのわけを取材しました。
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アメリカを離れ、カナダ・モントリオールに移住したヌネスさんはトランスジェンダーです。
トランプ政権が発足し、アメリカでは安全に暮らすことができないと考え、移住を決断しました。
ヌネスさん
「私はトランスジェンダーなので、トランプ政権に私の権利が侵害されるのではないかと不安だった」
トランプ大統領
「性別は男性と女性の2つしか存在しないことをアメリカの公式な政策として定めた」
トランプ大統領は、前のバイデン政権が推進したトランスジェンダーの権利保護を撤回する政策を進めています。未成年の性別適合治療を制限する大統領令にも署名しました。
ヌネスさんはホルモン治療のため毎日、薬を服用しています。未成年がこの治療を受けることが制限されたことで、トランプ政権が今後、対象を拡大し、治療が受けられなくなるのではないかと懸念しています。
ヌネスさん
「何度か手術を受けて、自然にホルモンを生成できない体になっている。だから生きるために毎日薬を服用する必要がある」
ヌネスさんのもとには、アメリカで暮らすトランスジェンダーの人たちから相談が寄せられています。
ヌネスさん
「アメリカから急いで出国する場合に備えて、すでに荷造りしていると」
「トランスジェンダーの友人たちは、私と同じようにアメリカを本当に恐ろしい場所とみている」
他の理由で、アメリカを離れる人もいます。
トランプ大統領
「わが国にはハーバードをはじめとする大学への進学を志望しながらも、外国人留学生の存在によって入学がかなわない人々が大勢いる」
トランプ氏は大統領就任以降、留学生のビザ剥奪や研究資金の打ち切りなど大学への圧力を強めています。研究者や留学生のアメリカ離れも進んでいます。
カナダ・トロント大学で歴史学が専門のショア教授は、アメリカの名門・エール大学に20年近く在籍し、今はカナダに移住し研究を続けています。
トロント大学・ショア教授
「もし私がエール大学に残っていたら、留学生は絶対に受け入れなかった。研究室に誘った学生が、覆面の男たちに路上で拉致されるリスクは負いたくない」