「やっぱり…」阿部監督が3回5失点の井上温大を続投させた理由
◆JERAセ・リーグ 巨人4―7阪神(22日・東京ドーム) 巨人が阪神の猛打に屈し、7連勝後の2連敗となった。先発・井上温大投手(25)は1番に起用されたルーキー立石に3安打を浴びるなど、4回を投げともに自己ワーストタイとなる被安打10、7失点で4敗目。今季自身最短となる4回でKOされた。打線はキャベッジの8号2ランなどで絶好調の阪神・高橋遥人から4点を奪った。売り出し中の平山がマルチ安打を放ちながら負傷交代するなど手痛い敗戦となったが、めげずにやり返す。 【動画】温大、阪神・立石にプロ初長打を許す まさかの展開 悔しい結果の中にも収穫はあった。負けは負けだが一筋の光は見えた。防御率0点台だった難攻不落の高橋から6、7回で4得点。阿部監督は「最後、あそこまで高橋投手を多少は追い込めたかな、というのはあったので。次につながるはずです」と前を向いた。 0―7の大量ビハインドでも誰も諦めていなかった。6回にダルベックの適時打で1点を返すと、7回2死から門脇の三塁打をきっかけに松本の適時打、キャベッジの2ランと3連打で3得点。この回途中で高橋を降板させた。「チームにとっても大きい。けど、まだまだ攻略はできていないので。次に当たるときは何とか攻略できるように、こちらもいい指示を出せるようにしたい」。3月28日に同じ東京Dで完封を許した左腕相手に意地は見せた。 試合全体を通して振り返ると序盤の大量失点が痛かった。先発・井上は初回、1番・立石の左越え二塁打から1死三塁のピンチを招いた。内野は前進守備。相手先発の高橋を考えて先制点を阻止しにいったが、森下に初球を中前適時打とされ、大山に右越え2ランを浴び3失点した。 「立ち上がり、立石君も素晴らしいバッターなんだけど、タイガースを乗せちゃったというかね。そういうのもあったので、そこを何とか食い止めてほしかった」と阿部監督。ルーキーの一打で勢いに乗った阪神打線が上回った。 3回にも2失点して0―5となったが、3回の攻撃で代打を送らず4回も続投させた。「やっぱり、まだまだこれからの選手ですから。ああいう試合でも投げさせるってことが大事かなと思ったので続投させました」。結果的にさらに2点を追加され4回7失点で降板することになったが、何かをつかんでほしいとの思いが詰まった采配だった。 井上は試合後、「自分が1点でも少なく抑えていれば」と反省のコメントを残した。強力阪神打線の中で3安打を許した立石は今後も警戒、対策が不可欠だ。 7連勝後の2連敗で貯金4。2位・阪神と2・5差、首位・ヤクルトとは3差に開いた。交流戦まで残りは阪神との2試合。最後に阿部監督は「よし、明日!」と力強い言葉で会見を締めくくった。(片岡 優帆)
報知新聞社