人理継続保障機関フィニス・カルデア。人理の危機を救うため活動する特務機関。
そして彼女、藤丸立香こそ、人理救済の一翼を担う存在、『人類最後のマスター』である。
「ふぇっくしゅ」
「先輩、風邪ですか?」
「ん~なんだろな。誰か噂でもしてるのかな?」
廊下を歩くのは、先ほど紹介した藤丸立香とそのパートナー、マシュ・キリエライトである。彼女達は、新たなサーヴァントを召喚するため、聖晶石を持って召喚室へ向かっていた。そして数分後。
「うおりゃぁぁぁぁ!」
投入口に諭吉を投下し、聖晶石をかき集める藤丸立香と、
「先輩・・・」
それに呆れた視線を向けるマシュ・キリエライトの姿があった。
なぜこうなったのか時を戻し、ダイジェストで説明しよう。
召喚室に入る。
召喚サークルのとなりに『聖晶石が貰えるよ!!お金を入れてねハートby作者』と書かれた張り紙と投入口。
立香の懐から取り出される財布、そして諭吉。
そうして現在に至る。
「うっひょひょー!『これで周回マラソンランニング24時、柱殴り万本ノックアウト』から“しばらくは„解放される~」
『うぉっしゃぁぁぁ!!』
「あぁ、周回班の方々が喜びの雄叫びを」
ハイテンションにガッツポーズをとるマスター立香。マラソン鯖から発せられた歓喜の声に、少しホロリとなるパートナーマシュ。
やがて財布を空にした立香は、マシュと共に召喚の準備をした。といっても立香が石を投げるだけなのだが。そして。
「うぉっしゃこぉぉぉい!!」
と、プロ野球選手さながらのプレイボールをきめた立香は、回るサークルに目を輝かせこい!こい!とマシュと共に見守る。やがて光が収束し輝くとそこには。
マアボダヨー
赤い麻婆豆腐が鎮座していた。
「初っぱなから麻婆かいっっっ!!」
「先輩!顔がすごいことになってます」
その後も召喚を続ける二人。
ユウガタレ
マアボダヨー
ユウガタレ
マアボダヨー
ユウガタレ
マアボダヨー
「なに交互に来とんねんっっっっ!!」
「これはクーフーリンさんにお届けしますね」
ヒッ
ドウシタランサー、マタシンダノカ
コノヒトデナシー
「今度こそ今度こそ
星5鯖
こぉぉぉぉい!!」
「先輩!!強欲過ぎてフラグに聞こえます!!」
祈るように石を放った立香。そしてついに。
「サーヴァント、セイバー。召喚に応じ参上した。貴公が私のマスターか」
現れたのは、古びた鎧を着た騎士。放浪騎士といった装いだ。ちなみに星5。
「シャァァァ!!フラグクラっシャアァァァァ!!」
「先輩!!大変です!!」
「なに!!」
「全ステータスオールE!全ステータスオールEです!!」
「ぞんなぁぁぁ(泣き」
フハハハ、ユエツ
マタユエツユエツシテルヨ
モッキュモッキュ、イツモノコトダロウ
「・・・随分と賑やかな所だ」
この褪せ人がかの地において、エルデの王と呼ばれたことを、このときの立香は知るよしもなかった。
「わだじのゆぎじぃぃぃぃっ!!」
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ちなみに財布は、日本から持ち込んだ数少ない立香の所持品である。
もしかすると壺被ってパンツ一枚の褪せ人も来る可能性あるのかな...