二度目のリツカと立香とマシュ
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こんにちは、蛇海月です。また変なメッセージが来ててpixivいきなりどうした?って感じです。というか年末にそういうのやると運営さん大変なんだから止めろとも思います。続き?です。あんまり納得いってないんですがこれ以外の展開を思いつかないので諦めて投げます。
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「やあ、調子はどうだい?」
「あ、リツカさん。おかげさまで」
レイシフト先で怪我を負い、医務室で休養していた立香を訪問したのは、彼女と同じ名前を持つ、魔術師の青年だった。本人曰く、所長の弟子らしく、大半は所長の傍に一歩引いた立ち位置でいるは彼女にとっても慣れたことだった。
「あんまり治療系の魔術は得意じゃないんだけどねえ、大丈夫そうならよかったよ」
「え、でも後からきたメディアがしっかりできてるって言ってましたけど」
「お、コルキスの彼女からお褒めの言葉を頂けるとは」
魔術師は総じて扱い辛い人間であると、自身も魔術師であるキャスター陣を中心に聞かされているが、所長といい彼といい、どちらも決して悪い人間ではないので、彼女にその実感はない。だが、紛れもない彼が自身と所長は扱い辛い人間であることを否定していないので、そういうものなのだと理解はしている。
「そういえば、リツカさんはレイシフトしないんですか?」
「うーん、まあできるにはできるけどねえ。有事の際はって感じかな。生憎君のように全員を救いたいなんて殊勝な心掛けはできないし、何より君をマスターと仰ぐサーヴァントがそれを許さないだろうねえ」
のほほんとした口調ではあるが、その言葉には諦念が混じっていた。すでに失くしてしまったものを懐かしむような、そんな感じだ。
「私なんて、あくまでも仮初のマスターですし、リツカさんでも皆良いって言ってくれると思うんですけど」
「アッハッハ。それは自分を過小評価しすぎだよ。特に悪属性中心に君の言うことしか聞かないだろうね。まあ、善属性の彼らはあくまでも表面上では従うだけだろうけど」
それを何とも思っていないらしいことは彼女に充分伝わった。それと、前半部分は目が笑っていなかった。時折見せるその表情を他でもない彼自身が空虚な笑顔と称するくらいにはそこに感情はない。あるのはただひたすらに事実だけ。そのことを人理修復始まってすぐの彼女ならまだしも、既に特異点を四つ走破した彼女ならわからないはずもなかった。
「少女よ。将来のこともしっかりと考えておくといい。それは人理修復の話ではない。その向こうの話だ。己が身の振り方を考えておかなければいずれ君は食い物になる。その時にどうするかを考えておかなければ忠犬は主をも苦しめるぞ」
「え、いきなりどうしたんですか…」
突然のことにドン引きの彼女の質問には答えず、彼は医務室を後にした。
マシュが食堂に足を踏み入れた時、そこには既にリツカがいた。
「やあ、マシュ」
「おはようございます。リツカさん」
先客であった彼に声をかけられ、彼女は挨拶を返した。彼はエミヤの作ったであろう白米、味噌汁、焼き魚、漬物という朝ごはんを食べようとしていたところだったらしく、すでに切り身には箸が入れられている。
「どうだい、彼女の様子は」
「はい。疲れからかフォウさんや私が起こしても起きず、やむを得ず先に朝食を摂りに来た次第です」
「そっかー。まあ、昨日はレイシフトだったしねえ」
身を口に運んだ彼はそのままご飯、味噌汁と手を伸ばす。その様子はマスターである彼女に似ていて、ふと彼女の口から言葉が出た。
「リツカさんと先輩は何かご関係が?」
「うん?いきなりどうしたの?」
「あ、いえ。すみません。私も朝ごはんを貰ってきます」
戻ってきたマシュは彼の目の前に腰を下ろした。その直後、彼から先ほどの質問の返答が来た。
「ないよ。彼女とはここで初めて会った」
「そう、ですよね。変なことを言ってすみませんでした」
「いや、全然大丈夫」
そう言って漬物を口に入れると彼は立ち上がった。
「所長の所に用事があるからこれで。今日は多分レイシフト休みだから、適当なところで起こしてあげてね」
「はい、もちろんです」