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プロデューサー「困ったなぁ……年齢が近くて、彼女役を引き受けてくれて、気楽に話せる人……いないか……」/Novel by 一般羊

プロデューサー「困ったなぁ……年齢が近くて、彼女役を引き受けてくれて、気楽に話せる人……いないか……」

10,703 character(s)21 mins

キャラ崩壊してないといいですけどそんなことはなさそうなので注意してください。
この元ネタがわかる方は、僕と同じアニメを見たことがあることでしょう。
学マスのssも少しづつ書いていきたいですね。お題箱とかでネタ提供待ってます。最近というか、ここ2ヶ月くらいは美鈴のネタは頂いておりますが他のキャラクターはあまりなんですよね。色々書いていきたいですねー

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「……困ったな……」
男には、喫緊の課題があった。大学生になってから幾らかの月日が経って、実家からある連絡が来たのだ。
『次帰ってくるとき、彼女でも連れてきなさい』
あまりにも無責任な一言に、そのとき上手く反論できなかったような気がする。遠い地にいる両親は、大学生になれば恋人は自然発生するものだという経験則による偏見を持っている。それはまさに生存者バイアスに近い。プロデュースのこと以外とんと疎いこのプロデューサーにとって、無理難題を急に吹っ掛けられたに等しい。
「今週実家に顔を出すというのに……彼女を連れていくなんて無理だ……」
「……」
「……」
「……」
あまりの心配に思わず声にしてこぼしてしまった。事務所として構えた教室に、3人のアイドルがいるというのに。
「彼女役を誰かに頼んで一時をしのぐしかない。しかし……誰がいる……?」
当然、男には今から彼女を作ることは不可能だ。そんな人は身近にいない。いたら代わりを探すことにすら苦労を覚えることはない。
「あさり先生に頼むか……? あの人なら交流はあるし頼めばOKしてくれそう……いやしかし教師にそんなことを頼む訳にはいかないか……年齢もそれなりに離れてるかもしれないし、俺にあんな良い人が急にできたら疑われるか……もっと身近で年齢が近い人が……」
チラリチラリと3人はそれぞれの作業の合間にプロデューサーへ視線を送る。そんな事に気づくはずもなく、自分の世界へ入っている
「トレーナーの皆さんは……いや無理だ……どの道同じだ。あさり先生も、トレーナーの皆さんも、それなりに離れていると誤魔化しがきかないかもしれない……それにトレーナーたちは酒癖がすこし……20未満か20歳くらいが望ましいか……」
男の脳内で数少ない候補は一瞬にして崩れていく。
「そもそも頼んで受け入れてくれるかも怪しい……俺にそこまでしてくれる動機はない……プレッシャーも凄そうだ……」
……あるアイドルは、と咳払いをして胸を張っている。またあるアイドルは、三つ編みをいじってどこか落ち着かない様子だ。また別のアイドルは、腕を組んで静かに口角を上げている。
「困ったなぁ……年齢が近くて、彼女役を引き受けてくれて、気楽に話せる人……いないか……」
はぁ、と男はため息をつく。天を仰ぐ男はしばし沈黙し、作戦をどうにか練っていた。
「……」














「「いや! いるでしょ!?」」
その静まりが、しびれを切らす間だった。赤と黄色が声を揃えて男に叫んだ!
「「いるいるいる!」」
「いるわよね!?」
「いるっしょ! え? いるよな!?」
「いるわよ! いるにきまってるじゃない!!」
「「あっはははは!」」
珍しく仲良く肩を組んで笑い合う赤と黄色、その笑顔はすぐ険しい顔に変わった
「プロデューサー!」
「プロデューサ~!」
「いるわよプロデューサー!」
「いるんですけどプロデューサー!!」
「「プロデューサー!!!」」
まるで怒鳴りつけるように2人のアイドル……花海咲季と藤田ことねは訴えている
「……困ったな……」
「ちょっと! 耳にも入ってないじゃない!?」
男はまったく反応できなかった。それほどまでに彼の中では、誤魔化す作戦を練ることは優先することだったらしい
「あの~プロデューサ~?」
「どうする……いっそのことお店の方に……」
「プロデューサ~?」
「しかしそれではお金が……あと……」
「……可愛いことねちゃんが呼び掛けてるんですけどプロデューサー!」
「……ん? どうされましたか、藤田さんに花海さん?」
ようやく男は現世へ魂を戻した。かなり至近距離まで迫ってきているアイドルに、やっと気づいたのだ。
「プロデューサー、彼女役してくれる人を探しているのよね?」
「え? あぁ……まぁ……はい……そうですが……」
「それで~条件はなんでしたっけ?
年齢が近くてぇ?
彼女役を引き受けてくれてぇ?
気楽に話せる人ぉ??」
「「いるんですけど!? プロデューサーのすぐ近くに!!」」
「え……?」
咲季とことねはまくし立てるように揃って説得を試みる。一方、この直談判に無言で月村手毬は参加している。2人から少し離れた隣で、髪をたなびかせたり、キメ顔したりして選ばれるのを待ちだった。
「たくさんいるわよ! 3人くらい!!」
「え、そんなに!?」
プロデューサーの前に手毬、咲季、ことねの並びで3人が並ぶ。ここまですれば気づくだろう、などと言うのは浅い
「だ、誰なんですか? 教えてください、咲季さん!」
「……それはイヤよプロデューサー」
男の懇願も、苦い顔で断った。
「え?」
「わたしたちはあくまで、あなた発信で思い出してほしいの」
「どうしてですか?」
「じゃないと寂しさで死んじゃうから」
「そうですよぅ、死んじゃいますよぅ、まじで。」
「えぇ……誰だ……?」
男は本気で頭を抱えた。あてになる人を思い出してはいるが、彼にとってそんな人はそもそもまったくいないと思っているからこうして困っている。だから引っかかる。咲季が言った
『たくさんいるわよ! 3人くらい!』
という言葉。どうにも不可解に見えるのだった
「えぇ……そんな人いったい……えぇ……えぇ……!?」
「プロデューサー……本気でわからないんだ……!?」
これには手毬も寒気を覚える。こんなにあからさまなアピールをしているのに、彼には1ミリも伝わっていないのだ。
「え……えっとそうね……ヒントをあげるわ! ヒントは『花なんとか』と『藤なんとか』と『月なんとか』の3人よ!! 」
「もうほぼ言っちゃってますけど~、でもこの際しょうがないですよね~!」
2人も男の鈍さに若干引きながらも、まだ手を伸ばす。これくらいすればもうわかるだろう、と。
「『はななんとか』『ふじなんとか』『つきなんとか』……?」
その候補の3人の名前の一部を聞いて、プロデューサーは顔を上げた。
「……あぁ……!」












「……誰ですか?」
「人の心は!? あなた人の心をどこにやったのよプロデューサー!!!」
花海咲季は怒鳴り
「……きゅ……」
月村手毬は恐怖のあまり倒れ
「手毬ー!?」
藤田ことねは倒れた手毬にすぐ駆け寄った。


Comments

  • たこ

    まりちゃんにお願いするともれなくハタヤーも着いてくる! なので、会長お願いします!

    September 12, 2025
  • モぶ

    ここは親に認知されてる可能性のある莉波お姉ちゃんがいいんじゃ…。 二人で家に行く前に外堀が埋まるかもだけど

    June 20, 2025
  • 西武鐵道霧雨支社

    最初から答えが分かり切ってるのに、その答えの妥当性を懇切丁寧に示して見せる、まるで初心者向けの問題集の解答編のような御三方の心意気に全受験生が涙した!ついでに3人も涙(血涙)した! やっぱり彼女役にするなら先生一択だな~。なんなら彼女役無期限延長してもいいんですよ(教唆)?

    May 31, 2025
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