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嫉妬と寝不足と膝枕と/Novel by なつみかーん

嫉妬と寝不足と膝枕と

1,892 character(s)3 mins

初投稿(みたいなもの)です。

睡眠不足時に書いたのでかなり乱文雑文ですし、設定がおかしかったりするかもしれませんがお許しください。

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「ふふっ、ごめんね。起こしちゃった?」
「_うーん。」
透き通るような声、端正な顔立ちの浮世離れしたような少女。彼女の名は浅倉透。俺_プロデューサーはそんな彼女の膝で目を覚ました。

ここは都内某所、283プロダクション。小さな芸能プロダクションである。今は午後9時半、俺だけが残り書類の整理をしている_はずだった。
「って透帰ったはずじゃ…なんで俺透の膝の上で寝てたんだっけ。」
「あ、やっぱり記憶ないんだ。財布わすれたから取りに来て、リビングに入ってきたらプロデューサーが倒れてたの。」
彼女の手が、俺の頭を撫でまわす。
「そ、そうだったんだな…ってなんで膝枕?」
「大丈夫かな~って思って揺すったりしてみたら生きはあったし眠たそうだったから、寝かせてあげようかと思って。」
ぶっ倒れている俺を見てなぜほとんど動じていないのか、なぜソファーでもなくベッドでもなく膝枕なのか。_いろいろ突っ込みたいところはあったがひとまずそれをすべて飲み込み、ひとまず感謝する。
時計の針は午後10時40分、俺の最後の記憶から考えるとどうやら1時間以上は寝てしまっていたようだ。年甲斐もなく膝枕で1時間も寝てしまっていたことに強い恥ずかしさを覚える。
「そうか、ありがとう。…そろそろ俺を起こさせてくれないか?」
「まだ1時間くらいしか寝てないんだし、もう少しゆっくりしてていいんだよ?」
「そ、そうしたい気持ちも山々なんだが…」
「?」
小首をかしげ、まっすぐな瞳で俺を見下ろす透。どうやら本当に何もわかってないらしい。
「年下の女の子に膝枕なんて、大人として流石に恥ずかしいんでな。」
照れる本心を精一杯隠し最大限の笑顔を透に向ける。が
「いいじゃん、今二人しかいないんだし。」
一切お構いなしだった。それどころか頭を撫でる手はさらに加速していた。
「や、やめろ…。」
「ふふふっ。」
膝枕の温かさ、撫でる手の滑らかさ。
「いい子~いい子~。」
決して感情豊かではないが、どこか安心感をもたらす声。
「ふぁあぁ…。」
まずい、また眠くなってきた。
「あれ、また眠くなってきた?」
しかもバレている。
強くなっていく眠気、薄れゆく羞恥心と意識。まずいとは思いつつも動くことができなかった。
「…じゃあ、もう1時間くらいお世話になろうかな。」
「ふふっ、了解。」
_遂に睡眠欲に負けてしまった俺は再び目を閉じる。
「眠れ~眠れ~。」
そんな哀れな俺が最後に覚えていたのは、優しい子守唄と、温かい肌の温もりだった。


_ブゥン!!ボフッ!!!!!
「い、痛い…。」
「おはようございます、ミスター赤ん坊…!!!」
突然顔面に振り下ろされる枕。
「うーん…ってななななななんでここに!!?」
その衝撃で目を覚ました俺の前に人影が立ちふさがった。赤い髪に鷹のような鋭い目つき、彼女の名は樋口円香。透の幼馴染であり同じユニットにも所属している。
「朝7時にもなって帰ってこないから心配して見に来てみたら…なんですかこの状況は?説明してください。」
「それは俺が倒れてたから透が介抱してくれて…っていない!?」
俺の枕元にはもう透の姿はなかった。どうやら彼女が移動させたらしい。
「浅倉は起こしてソファーの上で寝かせました。単刀直入に聞きます、どうして透膝の上で寝てたんです…?」
「は、はい…?」
「どうして透に膝枕をされていたのか、聞いているんです…!!!!」
再び無慈悲に振り下ろされる枕。その目は血が迸り、体中が怒りで震えている。
「ゴフッ!!お、落ち着いて聞いてくれこれには深い訳g」
「はぁ?もしかしてまた透のせいにする気ですか、最低ですねミスターヒューマンデブリ。」
言葉を遮られたあげく何度も枕を顔面に打ち付けられる。
「わ、わかったから謝るから俺の話を聞いてくれー!!!!!!」

_ここは都内某所、283プロダクション。小さな芸能プロダクション。ここでは様々なアイドルたちが働いている。
今日もまた、いつもと変わらぬ朝がやってきた。それは騒がしくもあり、とても楽しい朝でもある。

「ってわけでやましいことは全くない、だろ!!?」
「_はい、そうですねミスター悪玉菌!!」
「なんでぇ!!!」
「ふぁあ。あ、樋口おはよう。今日も楽しそうだね。」

今日はどんな一日が待っているだろうか。今日もここでは様々な仲間たちが新しい日々を作っている。

「最後に一発…!」
「ねえ樋口、私結局何しに来たんだったっけ?」
「財布だよ財布。…それよりより助けてほしいな透!ああー!!」
  (fin)

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