「選ばれる高校を目指して」統合・再編から全国募集まで…姿を変える愛媛の県立高校、生き残りをかけた挑戦
統合・再編に、他では学べないカリキュラムを充実させる「魅力化」、さらには全国から生徒を確保するための「全国募集」などなど、今、愛媛の県立高校がその姿を大きく変えています。「選ばれる高校を目指して!」生き残りをかけた挑戦を取材しました。
水槽の中を泳いでいるのは高級養殖魚の「マハタ」。そのマハタを手づかみする生徒たち。彼らは宇和島水産高校水産増殖科の生徒たちです。
この春入学した1年生が、生きた魚を使った初めての実習に取り組んでいました。
慣れない手つきでマハタの大きさを確認するのは内藤希さん。岐阜県出身です。
■内藤さん
「命を扱うので、厳しいですけど、とても実習が楽しいです」
幼い頃から大の水族館好きという内藤さん。魚の生態について深く学べる高校に進学したいと、住み慣れた岐阜を離れ、宇和島にやってきました。
「将来の夢が水族館の飼育員っていう夢を持っていて、それを叶えるためにここに来ました。魚について、一番、詳しく学びたいです」
来年4月、宇和島水産高校は、近隣の宇和島南中等教育学校と統合し、新たに宇和島南高校が開校することが決まっています。
※吉村暢洋校長「みなさんが、本校の最後の入学生となります。寂しさもありますが、みなさんが本校での学びをいかし、宇和島水産高校の生徒として、誇りを持って活躍してくれることを期待しています」
内藤さんは、統合後も残る宇和島水産高校の最後の在校生となるのです。
■吉村校長
「南予地域にとっても水産業は重要な基幹産業の一つですので、なくてはならない高校だと思っております。来年度から統合するんですが、水産科はなくならないので、このまま水産科教育の流れを大きくしていきたいと思っております」
今年、宇和島水産高校には内藤さんを含め、7人の県外出身生徒が入学しました。
■吉村校長
「なかなか愛媛県内では集まらないという事情がありまして、宇和島市のご協力をいただいて、全国から水産海洋に興味がある生徒を募っている」