郵便物回収を受注させた見返りに賄賂受け取りの疑い、日本郵便元社員を逮捕…TDLツアー代も業者負担
郵便物の回収業務を受注させた見返りに業者から賄賂を受け取ったなどとして、警視庁が20日、日本郵便東京支社元社員の米田伸之容疑者(37)(東京都足立区弘道)を日本郵便株式会社法の加重収賄容疑などで逮捕したことがわかった。
同庁は同日、板橋区の運送会社「ハルキエクスプレス」代表取締役の西村光一(56)(北区上十条)、同社の経理業務を請け負っていた会社役員の橋本英孝(64)(堺市東区大美野)両容疑者も同法の贈賄容疑で逮捕した。
捜査関係者によると、米田容疑者は同支社の主任だった2024年10月頃、都内4郵便局の郵便物を回収する業務を巡り、ハルキ社に受注させる代わりに現金10万円などを受け取り、25年5月頃には謝礼として東京ディズニーリゾートのツアー代金など計約100万円を同社側に負担させた疑い。
米田容疑者は同業務の発注を担当。西村、橋本両容疑者から受注への便宜を依頼され、入札に参加する他社の見積額を極端に下回る予定価格を設定していたという。落札業者が出ずに入札が不成立となった場合、予定価格に近い金額の業者と随意契約を行う規定が設けられており、最も近かったハルキ社と契約を結ぶことになったという。
その後、契約額は入札の予定価格から大幅に増額され、年約1億8000万円とされた。同庁は米田容疑者が入札を不成立にした上で、契約額を個別に設定できる随意契約制度を悪用して同社の利益を膨らませていたとみている。
日本郵便株式会社法は、同社職員が職務に関して賄賂を受け取る行為を禁じている。