9V形(6P形)乾電池の分解
既出もいいところですが、9V乾電池を何個か分解してみました。
単6形を使う機械は持っていないのでアルカリを分解しても使い道が無さそうですが。
■アルカリ乾電池
○FUJITSU(FDK) PremiumG 6LR61PREMIUM
水に濡れてしまってすっかりサビサビになってしまった9Vアルカリ乾電池です。自分で水に濡らしたわけではなく、こちらに来た時には既にこの状態でしたが、使っている機器は大丈夫だったのでしょうか。
現在ではFUJITSU Premiumに切り替わっているのでこのPremiumGは在庫品以外では入手できません。
とりあえず継ぎ目から開けて行ったところです。よく見ると継ぎ目の間の部分にロット記号みたいなアルファベットと英語が見えます。RAMの後に数字が続いている感じでしょうか。
それにしてもこんなところも水によって錆びてしまっています。水濡れと液漏れは関係が無いのかこれだけ錆びてしまっていても液漏れはみられませんでした。
分解すると6LR61なので単6形ともAAAAともいわれる電池が6本組まれたものが出てきます。市販品ではなく積層前提で業務用ですらないので極性表示などはありません。このPremiumGはかつての最上級のアルカリ乾電池でしたが、この中身のセルまで最上級なのかは不明です。供給元と思われるパナソニックの市販用9V形アルカリ乾電池は1種類しかないのですが、相手先供給用にはグレードがあったりするのでしょうか。マンガン乾電池はOEM専用デザインで黒と赤の9V形が存在しており、かつては青の9V形もラインナップされていました。
中にも水は入ってきているのか錆びてしまっていました。
スポット溶接されているので溶接を取り外せば単6形となりますが、積層用の特殊電池なのでプラス極の出っ張りが無いのに注意です。そのままではほとんどの場合、使用することができません。足らない部分はアルミホイルかなにかで足せばよいのですが。
これだけ細い電池を積層しているのでさすがに大容量は見込めないことが分かります。PremiumGはタイ製ですが中身の単6形っぽいセルもタイ製なのでしょうか。
■マンガン乾電池
○MITSUBISHI ELECTRIC 6F22(UD) 9V
新ロゴで新商品な三菱電機マンガン乾電池の6F22(UD)
9Vですが、新品で購入した物でも電圧が出ない初期不良だったので分解してみることにします。三菱乾電池でスリーダイヤが赤色なのは地味に黒マンガンだけなのです。
いままでの市販用マンガン乾電池にはオリジナル型番がありませんでしたが、この新デザインには(UD)という独自記号が付いています。
分解してみるとよく見られた?6個電池が積まれたものが出てきました。アルカリ6LR61のようにスポット溶接で組まれている構造ではなく、完全に専用の電池が積層されている構造になっています。見た目はまるで地層のよう?
ということで6LR61のように取り出して電池を転用というわけにはなかなかいきませんが、かなり小型で変わった形のセルなのでなにかバックアップ用に組み込みなどといった自作系の使い方が出来るかもしれません。ボタン電池かコイン電池でやった方が早そうですが。
分解して中から出てきた部品たちです。
さらに分解してセルごとに分けて計測したところ、負荷を掛けても特に電圧が極端に低くなるといった不良セルは無かったのでおそらく組立系の不良化と思われます。といっておプラスとマイナスを接続しているスナップ端子付きの部品も不良は無かったので違うところの接着が甘かったのかもしれません。この三菱マンガン乾電池9Vの製造元と思われるGPはどうやら製造不良の数が多いみたいなので同様の現象が結構起きているみたいです。
分解するとこれらの部品が出てくるので別の電池の外装を綺麗に剥いで、これらの積層電池と部品と入れ替えればその電池を復活させることが可能かもしれません。もっとも金属な外装を綺麗に剥ぐことが困難で、できたとしても自己満足になってしまうのですが。
ただ、懐かしのナショナル ハイトップ9Vを復活させて、当時のラジオで使いたいという方は結構居るようで。
さらに分解してセルごとに分けてみたところです。市販用マンガン乾電池のように金属外装ではなく、中の炭素(炭)が直接露出しているので炭は取り除くことが出来ます。右のテスターで電圧を計ったところですが、直接炭素にテスター棒をあてているので接触抵抗が高いのか電圧が低く出てしまっています。ちゃんと接触させれば1.56V程度普通に出るので不良セルではありませんでした。
こんな感じでマンガン乾電池も分解してみますが、やはりセルは使い道が思い浮かびません。