現在、首位ヤクルトと2ゲーム差で2位のチームは、打線が迫力を欠いている。15日の広島戦(甲子園)で今季初の零封負けを喫すると、17日の同戦も0―1で敗れた。直近3戦で3得点しか奪えず、4カード連続で勝ち越しなしだ。そんな虎にとって、立石はカンフル剤として持ってこいの存在。現状を打破できるモノは持っている。
「走攻守、全てにおいてチームの勝利に貢献できるよう、全力でプレーします」
黄金ルーキーが満を持してベールを脱ぐ。球界に衝撃が走るのはもうすぐだ。(渡辺洋次)
■阪神、近年の主なドライチ野手デビュー戦
★大山悠輔(2017年)6月23日の広島戦(マツダ)で五回無死一塁で代打出場。空振り三振に倒れた。
★近本光司(19年)3月29日のヤクルト戦(京セラ)に「2番・中堅」で開幕スタメン。一回無死一、二塁で初補殺を記録すると、1点を追う六回2死一塁で右中間を破る適時三塁打。球団で新人が開幕スタメンで適時打を放つのは、1956年の大津淳以来63年ぶりだった。延長十回1死三塁では打席で暴投を誘ってサヨナラ勝利に貢献した。4打数1安打1打点。
★佐藤輝明(21年)3月26日のヤクルト戦(神宮)に「6番・右翼」で開幕スタメン。二回無死一、三塁で左犠飛で先制点をもたらした。新人が開幕戦の第1打席で打点を挙げたのは球団初だった。3打数無安打で八回守備から交代した。
★森下翔太(23年)3月31日のDeNA戦(京セラ)に「6番・右翼」で開幕スタメン。3打数無安打で途中交代した。
■阪神・立石の苦闘経過
★1月17日 新人合同自主トレでベースランニング中に右脚の異変を訴え、19日に右脚肉離れと診断される。
★2月1日 具志川組でキャンプイン。
★3月14日 SGLで初めてのライブBP(実戦形式の打撃練習)に臨み、小川から2本塁打。
★同17日 オリックスとの2軍戦に「5番・DH」で初出場し、初打席で左前打。さらに19日の同戦では左中間への満塁本塁打を放った。
★同25日 オリックスとの2軍戦に「5番・左翼」で出場し、左手首を負傷して途中交代。27日に左手首関節炎と診断された。
★4月14日 ソフトバンクとの2軍戦に「5番・左翼」で出場して実戦復帰。
★同21日 大阪府内の病院で右ハムストリングの筋損傷と診断され、3度目の離脱。
★5月12日 日本海L石川との練習試合に「5番・DH」で出場して実戦復帰。3打数2安打2打点をマークした。16日に広島との2軍戦では復帰後初めて左翼守備に就いた。
★同17日 広島との2軍戦に「4番・左翼」で出場し、右越えへの2号2ランを放った。
■立石 正広(たていし・まさひろ) 2003(平成15)年11月1日生まれ、22歳。山口・防府市出身。小学1年時に華浦スポーツ少年団野球部で野球を始め、中学時代は高川学園リトルシニアでプレー。高川学園高では3年夏に甲子園出場。創価大では24年の明治神宮大会で1大会10安打の大会新記録。26年D1位で阪神入団。契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1600万円。180センチ、87キロ。右投げ右打ち。背番号「9」