埼玉県立小児医療センター(さいたま市中央区)で白血病治療の髄腔(ずいくう)内注射を受けた患者5人が神経症状を発症し、うち1人が死亡、2人が重体となっている問題で、同センターは18日、第2回医療事故調査委員会を開催した。
委員会は、当初、神経症状の発症原因として特定した薬剤「ビンクリスチン」が髄液から検出された3人を対象に調査を行うとしていたが、未検出の2人についても、異物混入の可能性を完全に否定できないとして調査対象に加え、原因究明と再発防止策を議論することを決定した。病院側の「より強固な対策につなげたい」との要請に委員らが同意した形だ。
議事では、薬剤のオーダーから投与に至る全工程を検証し、混入のリスクを客観的に否定しきれない工程を特定してリスク評価を行った。岡明病院長は記者会見で、「徹底的な原因究明こそがわれわれの総意であり、(対象の)家族のためにも全力を尽くしたい」と語った。
次回の会合は27日に開催される。次回会合で意見を集約し、特定されたリスクを基に報告書の作成を進め、今月末にも取りまとめる方針。
一方、未検出の2例については現在も詳細な解析が続いており、現在も最終結果を待っている状況。検証では、ビンクリスチンの廃棄手順なども精査される。