本日の言霊 2026.05.19

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本日の言霊 2020.05.19

 

 細木数子のことは、溝口敦氏が「週刊現代」で連載していたものをまとめた「魔女の履歴書」を読んでいただいく方が早い。Netflixのドラマでは描けないことも記されているからだ。細木数子の場合は、細木が各チャンネルでレギュラ−番組を持っていたことで、世間が信用し、10万円の鑑定料を払って京都の家まで行くと、1分で終了!ということがままあったというが、細木教の信者である弟子にとっては当たり前とされた。

 

 人間は教祖のように持ち上げると調子に乗って、化けの皮が剥がれる。細木は占い師だったが、戦後に始まった新興宗教の教祖のほとんどは自分の欲望のままに生きるだけの低俗な人間ばかりで、彼らが信者を集める手法は細木と同じ「恫喝」だった。貧困、病気、親兄弟との不仲、恋人に捨てられた⋯などなど、理由はどうでもいいのだが、その原因を「悪霊」や「運気が悪い」とする脅しの心理テクニックだった。

 

 筆者もあらゆる宗教に捕まっている(笑)。というか捕まえられに行っているというのが正解で、昔はよく渋谷駅の各出口付近に待ち構えている各宗教団体に捕まえてもらった。南口や東急文化会館(現ヒカリエ)への渡り廊下には必ず統一教会がいたし、その下の東口の1階や宮益坂口には、それぞれ違いキリスト教系団体の教団員がカモを探していたものだ。

 

 統一教会の場合は「あなたの手相を見せて下さい」が常套手段で、そこで脅しに成功すると教団に連れて行かれるというパターンだったが、筆者に近寄って「手相を見せて下さい」と言ってくる教団員に対しては、必ず「あなたの裏手相を見せてください」と言い返していた。すると「裏手相ってなんですか?」と聞いてくると、ほぼコチラのペースで話が進むことになる(笑)。なにせ教団員も人の子で、自分の運勢は知りいたいものだ。

 

 そして、裏手相を見ながら「あなたは真面目な方だが、お金では苦労されてますね」と言うと、「なんで分かるんですか」となって、宗教の勧誘どころではなくなる。だが、宗教団体の勧誘の場合は、必ず複数人で行うため、逆にとっ捕まっている姿を見た他の教団員が加勢してくる場合もある。そういう時は多勢に無勢となって、裏手相は通用しないため、今度は『聖書』の話に切り替える。すると誰も付いてこられなくなる(笑)。

 

 まぁ自称「キリスト教系」を名乗ってはいても、真面目に『聖書』を読んでいる人は少ない。昨年の夏に、某キリスト教系団体の女性信者2名が我が家に布教しに来てくれたのだが、炎天下で筆者が1時間以上話をしていたら、一人が具合が悪くなってしまったので、冷えピタをあげたところ、後日、お礼を言いに来てくれた。そのお二人は宗教2世で、子供の頃から色々とご苦労があったようで、純粋に宗教を信じていたので、それ以上の話はやめておいた。

 

 ところが、これが仏教系の団体となると、強烈なオバチャンが勧誘に来る。いきなり「観音様のお導きです」などと言ってくるので、「なぜ、法隆寺の秘仏が救世観音なのかご存知ですか」とやり返すと、「それなんですか?」となる。どこの宗教団体も、営業ノルマを課されているため、いろいろ大変なんだろうとは思うのだが、教団員は教えられた通りにしか話をしないため、どうもあらが目立つ。するとついツッコミたくなってしまう。

 

 女性は占いが大好きだ。週末の繁華街の占いの館には列を成して待っている女性も多い。表向きは占いだが、裏は宗教団体で「言うことを聞かないと、運がますます悪くなる」などと脅す細木流と同じことを言わせる団体もある。一般人がパッと見でインチキとわかりづらいものの代表格がこれだ。これは占いではなく、あくまでも心理テクニックで、信者をを増やすために悪用するものだ。

 ひどくなると、細木数子のように鑑定はほぼ形だけで、テクニックを悪用して「一見当たっている風」のことを告げる。巧み悪用をすればするほど、話が上手で的中率が高い占い師にしか見えないのがミソだ。特に悩みが深い時は、客観的に鑑定内容を疑うことはしないもので、騙されているとは気づかないことが多い。だが、満足いかない鑑定だと、こんどはAIにまで相談してしまう(笑)。こういう人はどんな宗教に入ろうが、一生悩みは尽きないものだ。

 

 

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