今村聖奈とともに挑む女性騎手初の歴史的一戦、強運オーナー「ニセの近藤健介」ファンレターからつながった“奇跡のパズル”
忘れな草賞を快勝し、オークス(GI、5月24日、東京競馬場)の有力候補に浮上したのがジュウリョクピエロ(牝3=寺島厩舎)だ。コンビを組む22歳の今村聖奈騎手にとっては「JRA女性騎手初のクラシック初騎乗」となるが、それをサポートしているのが46歳の「近藤健介」オーナー。取材してみると一口馬主としてオークスを制覇するなど、驚異的な強運の持ち主であることが分かった。 【写真】「競馬界のアイドル」と呼ばれ、人気騎手だったのがこの人 ”持ってる男”だ。芝に転向後、2連勝と快進撃を続けるジュウリョクピエロとともに、競馬ファンの間で注目を集めているのが馬主の近藤健介氏。そのユニークな経歴に加え、卓越した「引きの強さ」を持っていた。 まずは、その名前。「近藤健介」と聞けば、多くの人がプロ野球・福岡ソフトバンクホークスの天才打者を思い浮かべるだろう。しかし、両者には縁もゆかりもなく、近藤オーナーはSNS上で自虐交じりのネタにしている。 「ニセの近藤健介です」と頭を下げたり「まだ誤解されている方がいるようなので改めて…。ジュウリョクピエロ馬主の近藤健介は、ソフトバンクホークスの近藤健介選手とは別人です!」「天才打者・近藤健介が生まれてくるずっとずっと前にはもう近藤健介でした」「年齢からも名前は私の方が先。不可抗力です」などとユーモアたっぷりに説明している。 自身は名古屋市出身とあって熱烈な中日ドラゴンズのファン。勝敗に一喜一憂しながら「ソフトバンクの近藤選手の成績はやっぱり気になります」とエールを送る。 競馬に目覚めたのは中学生のとき。自宅で中日スポーツも取っていたそうでナリタブライアンの三冠に興奮。サンデーサイレンス産駒のジェニュインやダンスパートナーがクラシック戦線で活躍していることに刺激を受け、早くも「高校の時には馬主になりたい」と思っていたそうだ。 京都大学教育学部を卒業後は実家の不動産業を手伝いながら20代で様々なグループの一口馬主に。現在は滋賀県大津市に住み、公認会計士、税理士として株式会社「ツナグ」の代表を務める。その一方で念願だった馬主資格を取得。個人馬主として実質初めて持った馬がジュウリョクピエロというのも凄いが、一口馬主のころから強運ぶりを発揮していた。