「Switch 2値上げ」で変わる日本のゲーム市場 家庭の収入で“子どものゲーム格差”は広がるのか #エキスパートトピ
主要な家庭用ゲーム機が高額化したことで、「子供がゲーム専用機に触れる機会」が減ることが懸念されます。子供たちは将来のゲーム市場を支える存在であり、「ゲーム機で遊ぶ習慣」も後世に受け継がれやすいはずです。
そして、家庭用ゲーム機市場は「日本企業が大きなシェアを握る」数少ない分野のひとつでもあり、長期的には日本の競争力をそこねる恐れもあります。
一方で、若年層のゲーム人口は緩やかに減少しています。そうした状況のなか、とくに子供から強い支持を集めてきた任天堂ハードの値上げが、今後どのような影響を及ぼすのでしょう。
ココがポイント
「Switch 2」は高すぎて子どもが買えない? 任天堂・古川社長の見解 長期化・高騰するゲーム開発にも言及
出典:ITmedia News 2025/7/2(水)
ゲーム人口は緩やかに減少?鍵を握る若年層の価値観
出典:知るギャラリー by INTAGE 2025/5/30(金)
ゲーム機本体や周辺機器に加え、サブスクリプションやアイテム課金なども含めた市場全体の値上げが、そのまま市場規模の拡大に
出典:KADOKAWAグループ ポータルサイト 2025/8/6(水)
TBS NEWS DIG
エキスパートの補足・見解
ここ数年の国内ゲーム市場は拡大を続けています。が、これはゲーム機本体の値上げやサブスク支出の増加など、金額ベースで膨らんでいる側面が大きいとみられます。
さらにスマホやゲーム機を“かけもち”で遊ぶユーザーも増えつつあり、市場全体が一定の経済力を持つ成人層によって支えられている可能性があります。彼らが高齢化すれば、市場縮小につながる懸念もあります。
そもそも日本でゲーム人口が厚くなった背景には、ファミコンなど“安価で広く普及したゲーム専用機”の存在がありました。その後、スマホ・オンラインゲームの普及が重なり、現在の市場規模へと成長した形です。
家庭用ゲーム機は「買い切り型ソフト」の比重が大きくあります。そのため「基本無料+課金要素」が多いスマホゲームよりも、子供に与えやすいといわれています。また、スマホ市場ではアップルなど海外企業がアプリストアを運営しているため、日本の「デジタル赤字」を拡大させやすい構造だと指摘されています。
Switch 2の値上げは、短期的には市場規模などの数字へ表れにくいかもしれません。しかし長期的には、家庭の収入状況により「子供が遊べるゲーム」の格差や分断につながる可能性も考えられます。