「製造業はアナログで人力頼りで生産性が悪い」
と槍玉に挙げられがちですが、僕がいた会社の生産現場は、僕が入社した20年前当時からそこそこ自動化されていた話をします。
PETボトルを生産する工場の話です。
まずPETボトルの作り方です。
PET樹脂を射出成形してプリフォームと呼ばれる中間製品を作り、その中間製品のプリフォームを加熱してブロー成形してPETボトルを作ります。
材料である樹脂のペレットは、入荷時にサイロに投入されます。ここは1人で行えます。
次に、樹脂の乾燥の仕込みですが、生産計画に合わせて担当者が1人で指先一つで行います。
プリフォームの射出成形工程ですが、最初の条件さえオペレーターが確定させれば、樹脂の投入は自動、プリフォームの金型からの取り出しもロボットで自動、取り出したプリフォームの整列・コンベヤ搬送・検査・コンテナへの集積・コンテナの自動倉庫入庫まで、すべて自動です。
次にPETボトルのブロー成形です。
プリフォームの自動倉庫からの呼び出し設定はオペレーターの指先一つ、最初の条件調整は技術者が行いますが、その後、ブロー成形・ボトル搬送・検査・パレタイズ・ロットナンバー発行・パレットの自動倉庫入庫まで、全部自動です。
製造業の自動化・省人化は、進んでいるところでは昔から進んでるんです。
中小企業でも、自動化の構想も具体策も描ける企業は多いんです。投資の体力がないだけです。
たしかにまだまだ遅れている、というか、「このプロセスも自動化できるようになったのか!」みたいな新しい技術の導入は遅れている企業も多いです。
ただ、製造業という括りとしては、必ずしも生産性が悪いと決めつけるのもどうなのかなと思っています。