吉井理人さんが見た、大谷翔平のすごみ 「昭和の投げ方で160超」
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平は今季、投手としては圧巻の数字で滑り出した。7度目の先発で3勝2敗、防御率0.82だ。前回13日のジャイアンツ戦でも7回無失点と好投した。 【写真】「大谷のすごさは、いつも機嫌良く見えること」と語る吉井理人さん 大谷が「取れれば素晴らしい」という投手の最高栄誉とされる「サイ・ヤング賞」の獲得には、1シーズンを離脱せずに投げ続けることが求められる。 日本ハムの投手コーチ時代に大谷を見守った吉井理人さんは、その投球フォームに注目する。 「体に優しく自分の出力を最大限に生かす形を探したのでしょう。いまは『昭和の投げ方』です」 2度目の右ひじ手術から昨季6月に復帰登板して、大谷はノーワインドアップで勢いをつけるフォームに変わった。 「昭和の時代は分業制が確立されていなく、完投・連投も当たり前で、球数が多くても肩ひじが耐えられるフォームが主流でした。球速はあまり出ないはずですが、大谷だから160キロ超をマークできるのです」 吉井さんは前ロッテ監督として佐々木朗希に、日本ハムのコーチとしてダルビッシュ有にも携わった。「朗希には何も教えていません。大谷もダルビッシュも同じで、勝手に育ったのです」 3選手に共通するのは「勝手に育つ思考法」だ。本人だけではなく、周囲のサポートによっても、その思考法は鍛えられるという。
朝日新聞社