興味深いトピックなので、保全目線で感じたことを書いてみます。
たしかに保全をやっていると、PLCだけ触っていれば良いわけじゃないんですよね。
ロボット、サーボ、マシニング、成形機、自動ラック…
工場によっては本当に幅広い設備を見ないといけないです。
しかも基本的には、仕様検討や機器選定からガッツリ関わることは少なく、新しい設備が入るたびに「初見の機器」を面倒見ることになります。
もちろん事前に勉強できれば理想なんですが、現実はそんな時間もなく、突発故障のたびに取説を見たり、メーカーに聞きながらキャッチアップして復旧することも多いですね。
再発防止や、生産能力向上のために改造設計することもありますが、集中して設計できる時間も取りづらい点も実情としてあります(設計している時に突発で呼ばれる)
一方で、設計者としてのキャリアを歩む上でポジティブに働きそうなのは、色んなメーカー・色んな人が作ったプログラムや回路を見られることじゃないかと思ったりします。
例えば、
・不具合の起きやすい設計
・診断しやすい設計
・復帰しやすい設計
・後から改造しやすい設計
みたいな、“長く使われる設備”のリアルを肌感覚で学べるのは大きいかなと。
設計側だと、どうしても「ゼロから作り上げる視点」が中心になりやすいと思いますが、保全は「使い続けるための視点」で設備を見ることになります。
市場変化に対応できるよう既存設備を改造しながら使い続ける現場では、この感覚はかなり重要だと思っています。
個人的には、
まず保全を経験して、「現場で設備がどう壊れるか」や「どういう設計だと現場が助かるか」を知った上で、PLCや制御設計を深く極めていくルートはなかなか良いのではないかと思っています。
ただまあ、これも工場や会社ごとに保全の取り組みレベルや役割範囲がかなり違うので、一概には言えないですが。。。
雑にまとめると、PLCを極めていくということが、具体的にどういう状態を指すのかという前提次第ではありつつ、「PLCだけを触り倒したい」のであれば、保全はあまり向かないかなと思っています(笑)
Quote
ドラフター|東大阪機械制御
@drafter_san
【保全マンではPLCソフト技術は成長しない】
現場で保全をしている技術者がPLCのソフト構築スキルを伸ばすのは相当難しいと思う。
それは能力の問題ではなく、保全マンはやる事が多すぎて"PLCだけ"に特化するのが難しいから。
・既存設備の修理
・業者の手配や管理
・予算申請
・社内の会議