「週1回、植木に水やりで15000円もらえる」という在宅ワークのカラクリ 「障害者をダメにする」作業所の悪質さ 公的給付金で荒稼ぎか
新型コロナウイルス禍で広がった在宅ワーク。一般企業でオフィス勤務への回帰が進む中、逆に最近になって「在宅」が増えている分野がある。それは、障害者の作業所だ。主に精神障害や知的障害のある人が働く。 【写真】男性の陰部にジャムを塗り、食べ物に執着の強い別の男性になめさせ… 「B棟4階」のおぞましい虐待
障害者の作業所といえば、商品の組み立てなど内職的な仕事をしたり、クッキーを作ったりする例が多い。障害者が通ってきて、支援を受けながらみんなで働く光景が浮かぶ。なのに、なぜ在宅利用が広がっているのか。 取材をしていくと、「小さな植木鉢が家に一つだけあって、仕事は週1回の水やりだけ」というケースもあるという。一体どういうことなのか。(共同通信=市川亨) ▽「1日2回の報告でお金がもらえる」 大阪市にある障害者の相談支援機関で働く村瀬遥さん(仮名)は1年半ほど前、こんな経験をした。 外部からの相談を受け、軽い知的障害の20代男性が1人暮らしするアパートを訪ねると、10~20センチほどの高さの植木鉢が部屋に一つ。男性は作業所に登録していて、週1回の水やりで月1万5千円をもらっているという話だった。 男性はひきこもり状態だったが、会話ができ、障害はそこまで重くない。 「もっと働けるはずだ」。そう思った村瀬さんは、人との交流や社会参加をしてもらおうと、別の作業所の体験利用を勧めた。
すると、男性は通って働くことができた。ところが、「外出がしんどい」「今のままがいい」と言い、元の在宅利用に戻ってしまった。 「障害者の就労を支援するどころか、逆にダメにしてしまっている」。村瀬さんは苦々しい表情で何枚かチラシを見せてくれた。 「今、こういうケースが増えているんです」 チラシは、障害者の作業所が利用者を集めるため地域で配っているものだ。そこには、こんな言葉が並ぶ。 「在宅ワーク特化型! 観葉植物を育てることで利用者様の生活を明るく豊かに!」 「在宅で植物の育成・管理をしていただき、1日2回の報告で工賃が受け取れます」 「生活保護の方、必見 家にいて簡単作業 保護費から引かれず15000円が毎月もらえます」 ▽42万人が利用する「B型事業所」 どういうことなのか。まず、これらの作業所は「就労継続支援B型事業所」という。障害者総合支援法に基づく障害福祉サービスの一つで、企業で働くのが難しい人を対象に、生産活動や職業訓練を提供する。
【関連記事】
- 「私をここから出して」生活保護で“がん末期”の男性、届かないSOS 年間800万円の税金が本人の望まない生活に投じられる不可解
- 刑務所の前で「出待ち」を毎朝続けるひとりの男性、何をしている? 「刑務官はいい顔をしないが、やめられない」同行して分かった理由と覚悟
- 【画像】依願退職…高校生男女に“わいせつな体勢”するよう指示した教諭 男女2人一組、教室の前に立たせ性行為連想を求めた25歳「分かりやすく」 さらに2クラス全生徒に下半身を触るよう指示 教諭をたしなめる生徒も
- 【写真】14歳中学生を77日間ベッドに拘束 くくりつけられ、トイレも行けなくなり尿道に… 15年間拘束を指示していた例や、長期間の拘束で亡くなる患者も
- 「働かなくても時給1500円」のナゾ 障害者就労支援事業所の「あり得ない」手法