「耐えがたい違和感が…」未成年者を診察中に毒牙にかけた“わいせつ歯科医”の「卑劣な犯行」
地元の名家の秀才が
原田被告は、地域歯科医師会の理事という重職も担っていた。会を代表する立場にあった男の裏切りに対し、静岡市歯科医師会の幹部は本サイトの取材に対し強い憤りと申し訳なさをにじませる。 「原田さんは3年前から今年の2月まで、会の理事を務めていました。会員総会で選ばれるこのポストで、彼は乳幼児健診の調整や障害者歯科センターとの連携など、非常に公共性の高い職務を担当していました。会での態度は一言で言えば『実直』そのもの。行政からの信頼も厚く、実績も申し分なかった。だからこそ、今でも信じられないという思いが強いのです」 しかし、この幹部が最も重く見ているのは、被告が「密室の禁忌」を熟知しながら破ったという点だ。 「歯科医師にとって『患者と二人きりの密室を作らない』というのは、修行の第一歩から骨の髄まで叩き込まれる鉄則です。それは患者さんを保護するためであり、同時に我々自身の身を守るための盾でもある。理事という重職にあった彼が、この基本中の基本を失念していたはずがありません。それを承知の上で、無抵抗な患者を毒牙にかけた。これは同じ歯科医師として、到底容認できることではありません」(同・幹部) 行政側も対応に追われている。被告が委員を務めていた市の審査会の担当者は、 「専門家として評価を仰いでいた立場として、極めて遺憾」 とし、事案を認知した直後から解任の手続きを急いでいるという。 被告の生い立ちを知る地元住民からも、驚きと失望の声が上がっている。小学校の同級生である女性に話を聞くと、被告を「地元の名家の秀才」として記憶していた。 「昔から目立たないけれど勉強ができる落ち着いた子でした。実家はこの辺りでは有名な地主で、お父さんも名士。裕福な家庭で育ち、中学からは私立の名門校へ進んだ、いわゆる『お坊ちゃん』でしたね。最近は高級外車を乗り回していて、羽振りはかなり良さそうに見えましたが……」 クリニックの近隣店舗で働く女性は違和感をこう証言する。 「去年の今ごろからですかね。休みのはずの日曜や水曜に、診療所へ入っていく人たちをよく見かけたんです。後から考えれば、その顔ぶれは若い女性ばかりでした。小学校の健診も担当していたわけですから、そこで虫歯があるとか何とか理由をつけて、スタッフのいない休日を狙って呼び出していたんじゃないか……。今、その光景を思い出すだけで、本当に薄気味悪いですよ」 現在、原田被告の自宅周辺には、重苦しい沈黙が漂っている。近隣住民は「関わりたくない」「話せることはない」と口を閉ざす。 歯科医師の知識と信頼を「欲望の道具」に変え、聖域である診察室を汚した原田被告。法廷では、踏みにじられた被害者の尊厳と、失墜した医療倫理の重さが問われる。卑劣な裏切りに対し、司法がいかなる審判を下すのか……。
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