Vol.16「『ゴー宣リバイバル』『角栄生きる』連載開始!!」
(2026.5.15)
【お知らせ】
※今号から「小林よしのり漫画ブック」グレードアップです!!
まずは『ゴーマニズム宣言リバイバル』連載開始!!
1992年に連載開始した『ゴーマニズム宣言』。34年前(!)の作品なのに、いま読んでも、否、いま読み直すからこそ新鮮で面白い!
今のよしりん先生が読んだら、どんな感想を持つのか!?
当時の社会状況や背景を振り返りつつ解説もしちゃいます!!
名作『角栄生きる』も復刻連載開始!!
なぜ今、この作品を復刻させるのかの解説も掲載!
大物政治家「田中角栄」は、現代の政治家の何が違うのか?
読者と一緒に作る大好評コーナー「しゃべらせてクリ!」も、再び毎週連載に!
投稿者の皆さん、どしどし投稿してくださいねー♪
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1. ゴーマニズム宣言リバイバル・序章&第1章&第2章
【「ゴーマニズム宣言リバイバル」解説】
小林) これ何年前なの? 10年か20年くらい前だろ?
トッキー) 30年以上前です(34年前)。
小林) 30年以上前ということだからね、わし自身がもう、変わってしまってます。当たり前ですね。脳みそから爪の先まで全部の細胞が入れ替わるんだからね、当然考え方も変わってしまうんですよ。
けれども、面白い! わしが読み返してみたら、もうブハって吹いてしまうほど面白いことばっかり言っとる!
こんな面白いこと言ってたら、そりゃヒットするわなあ。これ、1巻目からむちゃくちゃに売れてしまったんだからね。本当にこれ、驚きですよ。
最初は2ページで1章だったんだけれども、今回は序章、1章、2章まで載せることになっているから、その解説を今からやってみます。
みな) そもそもこの『ゴーマニズム宣言』って、前身として『おこっちゃまくん』っていうのがあったんですよね。『おぼっちゃまくん』の中で。
トッキー) いや、最初は「宝島」です。
小林) 最初は『おぼっちゃまくん』の中で、子供たちのためによしりんがごーまんかますっていうスタイルだったんじゃないの?
みな) 代わりに怒るみたいな。
トッキー) 「宝島」はそれより前です。
小林) そうなの!?
みな) 『ゴーマニズム宣言』1巻には「おこっちゃまくんヤング編」っていうのが掲載されていて、これが「月刊宝島」って書いてあるんですけど、ヤング編が先なの?
トッキー) 『おぼっちゃまくん』がヒットし始めた時、「宝島」の編集者にファンの人がいて取材に来て、それが縁で連載をしてほしいとなって、『おぼっちゃまくん』をもじって『おこっちゃまくん』っていうのを「宝島」で始めて、それが結構話題になって「コロコロ」でもやろうと。
小林) そんな順番なの?
トッキー) そういう順番です。
小林) へえ~。あ、そう。で『ゴーマニズム宣言』になるのは?
トッキー) 結局「宝島」とはこじれちゃって、連載を辞めちゃうんですが、それを見た当時の「SPA!」の編集長が、うちで『おこっちゃまくん』を描いてくださいって来たんですよね。
それで1回ゲストで『おこっちゃまくん』を描いたんですが、それを連載にしたいということになって、タイトルも変えようということになって。
みな) それで描かれたのがこの序章なんですね。
小林) トッキー、よく覚えてるよね~。本当に凄いわ。
【序章「ゴーマンかましてよかですか」解説】
(初出・SPA!1992年1月22日号)
小林) 序章は「ゴーマンかましてよかですか」という決意ね。かますための準備の言葉そのものがタイトルになってるんだけど、「ゴーマンかますぞ」とか、「ゴーマンな男」とか、「ゴーマニズム」とかっていう言葉が、ものすごく新しかったのよ。だから、それを分からせるために一生懸命、ゴーマン、ゴーマンって使いながら描いてるんだね。
そしたら「ゴーマニズム」という言葉が「現代用語の基礎知識」とかに載ったり、流行語大賞になったりして(1994年新語・流行語大賞「審査員特選造語賞」受賞)、この言葉が流行り始めちゃったんだよね。それほど「ゴーマン」っていうのは斬新な言葉だったわけですよ。
これはわしが編み出した言葉だけど、知識人の言葉とかに惑わされずにもっとゴーマンかませって言ってたら、今は誰も彼もがゴーマンかましてる。根拠なくゴーマンかましてるって状態になっちゃってるんで、悪影響がすごいなぁと。ネトウヨとか見てたら、その悪影響がものすごい状態になっちゃったなぁということになってるんですよね、今現在は。
みな) でもそのネトウヨとかが、リアルな生活でリアルな人を目の前にして、その面前で同じ言葉遣いとか同じ言葉を言えるかって言ったら、言えないわけじゃないですか。やっぱり匿名の陰に隠れて。
小林) そうだね。匿名で言ってるわけだからね。これは「小林よしのりだ!」って言ってるわけだね。「わしじゃ!小林よしのりじゃ!」って言ってるわけだからね。だからそこは全然違う。
それともう一つ、これの重要なところはね、呉智英(くれともふさ・ごちえい 批評家・漫画評論家)がよく言ってたんだけど、小林よしのりには愛嬌がある。だからこういうことを言ってても好感が持てるってことを、最初に分析して言ってて、そこはなるほどなぁというところがあるわけですね。
ネトウヨって愛嬌ないからね。ただ胡散臭くてウザくってイライラするだけ。だから愛嬌があるってことは非常に重要な問題なんだ。個人のキャラクターに依存するところがあるからね。
だけどそこのところ、わしね、すごく今は難しいなと思っちゃう。つまりわし、ついギャグが出たりするじゃん。
みな)(笑)そうですね。
小林) 真面目なことを言ってるんだけど、ついついギャグが出たりするからね。そこの見分けがつかない人が増えちゃったのよ、問題は。
これは真面目なテーマで、天皇のこととか言ってるから、ずーっと真面目で行くべきなんだろうかとか、普段通り愛嬌も交えるかっていうところが、わからなくなってきてるのね、今。
わしの本来の喋り方からいくと、愛嬌を交えてものすごく真面目なことを言うっていう、その落差が大きいのよ。そうなると、本当に頭のいい奴じゃないとわからなくなっていく。だんだんわからなくなっていくの。みんながね。
みな) お笑い芸人も、ギャグで言ってるのをそのまんま受け止めて、何々をバカにしてるのか、みたいな感じで怒る人が出てきて、結局、お笑いが成り立たないみたいな空気ができてるっていうのもありますね。
小林) ニュアンスっていうのがわからない人が多くなった時代になってしまってるわけよね。
だから今だったら、このような漫画が序章からスタートできたかどうかわからないよね。もうこれだけ見ても、なんだふざけやがって! と思って怒りだす人がいっぱいおるだろうなぁって感じになってる。これはやっぱりこの時代だからこそ、こういうスタートはできたっていうことだね。
だからまずね、これを見る時に愛嬌っていうのをまず第一に考えた方がいい。そうなるとネトウヨの勝手なね、自己満足でモノを言ってるのとは全く違うのよってことが、果たしてわかるかどうかっていうことにかかってるわけだ。
ということを、この『ゴーマニズム宣言リバイバル』で、この序章を是非読んでから、改めて考えてみてください。
みな)『ゴーマニズム宣言』や「ゴーマンかましてよかですか?」について、先生が前に言ってたのは、「ゴーマン」って言ってるんだけど、元は謙虚、「ケンキョニズム」がそこにあるんだっていう、漫画家のわしがゴーマンかましますよ、「よかですか?」って言ってるってところ。
小林) 実はものすごい謙虚なんですよね。本当に傲慢だったら「ゴーマンかますぜ!」でいいじゃない。それを「ゴーマンかましてよかですか?」ってわざわざ聞いてるわけだから。
みな) そういうのにやっぱり愛嬌っていうのがあるわけですよね。
小林) そう。それは謙虚ニズムかもしれないって状態でね。非常にそこのところに、微妙なニュアンスを込めていくわけですよね。端的に面白く描いてるように見えて、実は非常にニュアンスが複雑になってる。これを今、読み取る力がないだろうなぁっていうところがあるわけですよ。
だから今の人、全く新しく読んでみる人、あるいは昔からのファンの人、その辺のところは人の感情とか情緒っていうのが変わってしまったなーっていうことを自覚しながら読むと非常に楽しいですよ、ということです。
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小林よしのり漫画ブック
『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりが、Webマガジンを通して新たな表現に挑戦します。 『おぼっち…



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