大谷翔平に見える『焦り』『迷い』そして『ズレ』…バットスピード低下、引っ張り傾向と数字顕著 二刀流運用も難航、打者休養デー示唆
【ロサンゼルス11日(日本時間12日)=横山尚杜】米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手(31)がジャイアンツ戦に「1番・DH」で出場し、5打数無安打2三振。バットスピードの低下など不調の原因は数字にも現れている。佐々木朗希投手(24)が先発して5回0/3を投げ、1本塁打を含む6安打3失点で勝敗は付かず。チームは3―9で敗れ、3連敗を喫した。 〝流砂〟にハマり、抜け出せない。2三振に力ない内野ゴロが3本。大谷のスランプを象徴する5打席で、打率は・233に低下した。今季2度目となる11試合ノーアーチ。直近23戦、111打席で本塁打1本という近年では考えられない低調となった。 「ここ数年よりも引っ張り傾向がかなり増えているように感じる。焦っているサインだと思う。フリー打撃は良かったが、試合になるとまた元の状態に戻ってしまう」 ロバーツ監督は大谷の『焦り』を指摘した。数字上も顕著だ。今季のデータ(試合前時点)を見ると、引っ張り方向への打球52.9%と、ゴロ率30.4%は9年間で断トツ。試合前、普段はあまり実施しない屋外でのフリー打撃を4日に続いて行い、逆方向の左中間席深くに特大弾を何度もほうりこんだが、試合では再現できない。 明らかな『迷い』も見られる。今季はストライクゾーン内の球に対するスイング率が59.9%で昨季より5.2%も下がった。キャリアで最も低い数字だ。昨季75.8マイル(約122キロ)だった平均バットスピードも、今季74.8マイル(約120.3マイル)に下がった。高速スイングと呼ばれる75マイル以上のスイングも、昨季の66.1%から59.9%に減少している。 バットが頻繁に折れる『ズレ』も見逃せない。4月の12連戦で少なくとも3本折れたバットは、その後も少なくとも2本折れた。大谷が使用するメープル素材のバットは硬く、比較的折れやすいが、芯を外している証左でもある。 チームは3連敗で、ナ・リーグ西地区の首位から陥落。試合後に大谷に関する質問が集中したロバーツ監督は、次回登板の13日(日本時間14日)か翌14日(同15日)に〝打者休養デー〟を設けると示唆した。投打「二刀流」の運用が難しい状況。一気にスランプを脱する雰囲気は漂っていない。
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