金鉱山のあった地区の木造の古びた校舎でレトロを楽しむ…伊佐市の旧布計小、特攻隊の映画ロケをきっかけに公開
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熊本との県境に位置する標高約450メートルの鹿児島県伊佐市大口山野の布計地区。かつて金山の町として栄えたこの地区には、45年以上前に廃校となった旧布計小の校舎が残されている。市に申し出れば誰でも校内を見学でき、レトロな雰囲気を楽しめると静かな人気となっている。
「この山道の先に学校があったのだろうか」
不安に駆られながら、車一台がやっと通れるほどの細い道を抜けると、木造の古びた校舎が見えた。市移住商工観光課の上田美咲さん(22)に鍵を開けてもらい旧校舎に入ると、教室には黒板が据え付けられ、当時の児童が使用した机や椅子が整然と並び、廃校当時の雰囲気がそのまま残されていた。
明治期以降、鹿児島県内各地で金鉱山の開発が進み、同地区でも布計鉱山の操業で、多くの労働者が移住した。1899年(明治32年)に同校が開校。周辺の交通網の整備も進み、1935年には同地区に薩摩布計駅が設置され、37年には水俣(熊本県水俣市)と栗野(鹿児島県湧水町)両駅を結ぶ国鉄山野線(1988年に廃線)が全線開通した。
しかし、47年に布計鉱山が操業を停止すると、児童数は減少。79年に同市立山野小に統合される形で廃校となり、以降、旧校舎は長く活用されていなかった。
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