「ダークホース」呉港、完封で59年ぶり優勝 春の広島県高校野球
春季広島県高校野球大会(県高校野球連盟主催、朝日新聞広島総局など後援)は10日、同県尾道市のぶんちゃんしまなみ球場で決勝があり、呉港が近大福山を6―0で破って優勝した。呉港は春の県大会で59年ぶりの頂点に立ち、島根県で30日からある中国地区大会に出場する。(相川智) 【写真】呉港―近大福山 三回裏、呉港の二塁手・竹下(右)と遊撃手・山内(中央)が併殺を完成させる=2026年5月10日、ぶんちゃんしまなみ、相川智撮影 点を取っても気を緩めない呉港が、付け入る隙を与えなかった。 三回表1死二、三塁。呉港の竹下結音(ゆいと)選手(3年)が2球目を捉えると、前進守備の二遊間を抜く先制の2点適時打となった。「不調が続いていたので、一発で仕留められて良かった」 直後の守りは、先頭打者に初球安打を許したが、二塁を守る竹下選手が冷静に打球をさばき、併殺でピンチの芽を摘んだ。 さらに2点を加えた直後の四回裏も、四死球で2死一、二塁のピンチを招くも、エース小川秦玄(しんげん)投手(同)が3球三振でしのぐ。六回に追加点を入れると、その裏は先頭打者の痛烈なライナーを、竹下選手が目いっぱい手を伸ばして好捕。小川投手は勢いに乗って114球で完封した。 昨秋の県大会は、初戦で広島商に敗退。そこから「春はダークホースに、夏は優勝候補に」を合言葉に練習を重ねてきた。「冬の成果が出てよかった」と竹下選手は言う。 呉港は1934(昭和9)年、「初代ミスタータイガース」こと藤村富美男を擁し、旧呉港中として全国選手権大会で優勝した。63年の春の選抜以来、遠のいていた甲子園が夢ではなくなった。(相川智)
朝日新聞社