「小さくても打てる」呉の田上選手が猛打賞 春の広島県大会準決勝
(9日、春季広島県高校野球大会準決勝 呉0―5呉港) 「初球のまっすぐを振っていこう」。呉港の先発、大越友翔(ゆうと)投手(2年)に対し、呉打線は1巡目の打席で、9人中8人がファーストストライクを振りにいった。 【写真】呉―呉港 八回裏呉港、相手投手の牽制(けんせい)悪送球で三塁へ進む山内(右)=2026年5月9日、ぶんちゃんしまなみ、岸うらら撮影 唯一見逃したのが、3番の田上蒼空(そら)選手(3年)。だが2球目の変化球を見逃さず、チーム初安打を中前に運んだ。 身長162センチと小柄だが、「小さくても打てるというのを証明したい」と冬は体作りに取り組んだ。体重は55キロに増え、中軸を任される。「やってやろうという気持ちになる」 中盤以降に得点を許し、5点を追う九回。4打席目を迎えた。「後ろにつなげて逆転したい」とファーストストライクに反応し、この日チーム最多の3本目の安打を放った。後が続かず敗れたが、「冬をへて、いい打球が増えたと思う。この負けを夏に生かしたい」と話した。(相川智)
朝日新聞社