学校法人青池学園(福井県美浜町)が運営する若狭医療福祉専門学校介護福祉科(同町)に今春入学した新入生34人のうち、32人がフィリピンとネパールからの留学生だ。近年は同校で介護福祉士を目指す日本人が減少し、介護現場の担い手として外国人を受け入れる国の方針も相まって、介護を学ぶ留学生が生徒のほとんどを占める。同校は「地域の介護を将来にわたって支える重要な役割を担う人材を育てていきたい」と今後を見据えている。
1日に同校で開かれた同校と青池調理師専門学校日本語科(同町)の学校祭。ステージが設けられた教室から歓声が聞こえてきた。赤い華やかな民族衣装を身にまとい踊るネパールからの留学生2人に、教室に詰めかけた同国やフィリピンの留学生から大きな歓声が上がった。その一人、アモラト・ジェニビブさん(25)は、2年前にフィリピンから来日、日本語科を卒業して今年4月から介護福祉科に進んだ。母国での看護師の夢は金銭的な理由で諦めたが、日本で介護に携わることを目指した。「施設の利用者さんに残りの人生を楽しいと思ってもらえるような人になりたい」という。
近年、同学園が運営する専門学校では学生確保が厳しい状況という。調理師を育成する青池調理師専門学校調理師科(小浜市)は2024年度入学生から、理学療法士を育成する若狭医療福祉専門学校理学療法科は26年度入学生からそれぞれ募集停止とした。
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2年間のカリキュラムで介護福祉士の国家資格取得を目指す介護福祉科も同様で、既に10年ほど前には日本人の入学者が1桁の状況が続いた。こうした事情と17年に在留資格「介護」が新設されたことが後押しして17年度、介護福祉科に初めてベトナム人留学生13人を受け入れた。
その後、18年度に青池調理師専門学校に日本語科を新設し、今春は留学生39人が入学した。19年2月にフィリピンの大学と協定を結び、現地に日本語講座を開講するなど、受け入れ環境を整えてきた。新型コロナウイルス禍が落ち着いた23年度以降は毎年、介護福祉科の新入生の9割近くを留学生が占めている。
両校の西村久美子校長によると、介護現場では外国人が必要不可欠な存在になっているという。高齢社会が一層進み、福祉の充実が求められる中、「嶺南で介護福祉士を目指す若者や留学生が、地域で学び地域に就職し活躍していける流れを作っていきたい」と、留学生支援策や学生募集にも力を入れていくと強調した。




































