レターありがとうございました。多少なりとも元気づけられる役に立ててよかったです。以下ちょっと難しいことを書くのでもしよくわからなかったらごめんなさい。
今、世界的に民主主義的な考え方は危機に瀕しています。民主主義というのは単純にいうと世界は複雑でどんな賢者でも完全には理解できないので、多くの人で話し合って決めましょう、という制度なのですが、その結果が自分にとって不利益だと民主主義そのものを否定してしまう動きがいろんなところで見られています。
民主主義の目的は上記の通りなのでいろいろな組織に多様な人がいた方が見逃しが無く、正しい決断をしやすいという傾向があり、民主主義を正しく機能させるためには多様性を確保することは非常に重要だということは一般的な理解です。しかし、これは多数派にとっては必ずしも歓迎すべきことではありません。能力に関係なく、多数派だというだけの理由で、少数派のポストの方が優先されるという現象が頻繁に起きるからです。しかし、一般には少数派は少数派だといういうだけで不利な場合が多く、ある時点での実際の能力だけで評価されると、少数派の不利な分だけ能力が劣ってしまうことが多く、そこでその点を加味して選抜しましょうという考えがあります。これを「公正」というのですが、これは「公平」には反しており、だから「不公平だ」ということで反発が起きやすい構造になっています。
実際には公正を加味して選抜を行えば、少数派の不利のために履かされている負の下駄が解消されて最後には同じ能力になることも多いのですが、それを認めることは多数派にとって不利になるので認めたくないという強いバイアスが働いていると思います。あなたに投げかけられた数々の暴言はそのような背景に基づいたものであり、あなた個人に向けられたものではないことをよく認識してください。そう思ったらちょっとは投げかけられた暴言も聞き流せるかもしれません。上記では「難しいことを書くからわからないかも」と書きましたが、もし、こんなことは百も承知だったらごめんなさい。