DeNA・山本祐大が電撃移籍、阪神・坂本誠志郎、巨人・岸田行倫も“出番急減” セ・リーグ正捕手に異変
■「正捕手のリードの傾向は細かく分析」 一方で、他球団の研究が進んだという見方がある。昨年、坂本は巧みな配球術で投手をリードし、阪神の投手王国を支えたが、他球団の分析グループの一人がこう話す。 「やられっぱなしでは終われないですからね。坂本のリードの傾向は細かく分析しています。他球団の正捕手にも言えますが、データ分析が進んでいるので、以前に比べて対策を立てやすくなっている。もちろん、投手の状態が良ければなかなか打てないですが、今年の阪神の投手陣は全体的に本調子ではないこともあります」 巨人でも、昨年の正捕手格だった岸田行倫の先発が今年は5月に入って急減。昨年は3試合しかなかった大城卓三の先発マスクが、今年は早くも14試合と急増している。また、広島でも開幕から先発マスクをかぶっていた坂倉将吾に代わり、4月中旬以降は高卒7年目の持丸泰輝が捕手で先発出場するようになった。坂倉は一塁、三塁で出場している。 「巨人は打線全体の迫力不足が否めない中、『強打の捕手』として大城の需要が高まっている。一方、広島は坂倉が捕手で先発したときの打率が.196なのに対し、一塁では.388、三塁だと.333とデータで明確に違いが出ている。打力を生かすために一塁、三塁で先発起用したほうが力を発揮できると首脳陣が判断したのでしょう。持丸が頭角を現していることも明るい材料です」(スポーツ紙デスク) 首位を走るヤクルトは、昨年はベテランの中村悠平と盗塁阻止率5割をマークした強肩の古賀優大を併用していたが、今季は古賀と鈴木叶を併用する形で、3月のWBCに出場した中村を「第3の捕手」に据えている。 中日は昨年は木下拓哉が開幕から先発マスクをかぶったが、6月から新人の石伊雄太の先発が急増。今年は石伊が正捕手格で、木下と併用している。 1人の正捕手を固定すると他球団から分析されやすいこともあり、複数の捕手を併用する時代になっている。坂本や岸田も巻き返しを図るだろう。各球団の今後の捕手起用が注目される。 (ライター・今川秀悟)
今川秀悟