DeNA・山本祐大が電撃移籍、阪神・坂本誠志郎、巨人・岸田行倫も“出番急減” セ・リーグ正捕手に異変
今年のセ・リーグ各球団で、正捕手争いに予想外の動きが続出している。 正捕手のトレード移籍で衝撃を与えたのがDeNAだ。球団は5月12日、正捕手の山本祐大と、ソフトバンクの右腕・尾形崇斗、内野手・井上朋也とのトレードが成立したと電撃発表した。山本は2023年に東克樹とのコンビで最優秀バッテリー賞を受賞。チームが日本一となった24年にはゴールデングラブ賞、ベストナインに輝いている。球団はトレードで、22年のドラフト1位で高卒4年目の松尾汐恩を主戦捕手として起用する方針を明確にした。 【写真】昨年開幕時は巨人の正捕手だったが、今は厳しい立場のキャッチャー 球団史上初のリーグ連覇を狙う阪神では、正捕手の坂本誠志郎の出場機会が急減している。37試合を消化して20試合の先発マスクはチーム最多だが、5月に入ってからの10試合でみると、先発出場は2試合のみ。日本ハムからトレード移籍した伏見寅威が5試合、梅野隆太郎が3試合で先発マスクをかぶっている。 坂本は昨年、自己最多の117試合に出場して正捕手の座をつかみ、史上最速のリーグ優勝を飾る原動力になった。ベストナイン、ゴールデングラブ賞に輝き、侍ジャパンに選出されて今年3月のWBCにも出場した。球界を代表する捕手への飛躍が期待された今年だったが、捕手の評価はバッテリーを組んだ投手のパフォーマンスに影響される部分が大きい。才木浩人が4月下旬に2試合連続で6失点を喫すると、5月以降の才木の登板では梅野がマスクをかぶり、2試合とも相手打線を無失点に抑えた。坂本は昨年、村上頌樹とのコンビで最優秀バッテリー賞を獲得し、今年も村上が登板した試合はバッテリーを組んできたが、5月8日のDeNA戦では伏見が村上と組んで先発マスクをかぶった。 阪神を取材するスポーツ紙記者はこう分析する。 「才木はもともと梅野とバッテリーを組んでいた時期が長かった。縦に落ちるフォークを武器にする投手で、梅野はブロッキング技術が高いため相性がいい。今年絶好調の高橋遥人は伏見とのバッテリーで能力を発揮しているし、西勇輝もオリックス時代から同学年の伏見とバッテリーを組んでいるので、テンポ良く投げ込めている。坂本の状態が悪いから起用されないのではなく、投手との相性などを考えて出場機会が減ってしまっているように感じます」 WBC出場の影響を指摘するのは、かつて侍ジャパンに選ばれてWBCに出場した球界OBだ。今年はWBCに出場した選手たちの故障や不調が目立つが、「日の丸を背負って国際舞台で戦う重圧は計り知れません。心身ともに大きな負荷がかかったことは間違いない。投手はNPBとWBC公式球でボールの大きさ、滑りやすさが違うので故障のリスクが高まる。野手もキャンプを1カ月過ごせていないことで、コンディション調整が難しい。でもシーズンは長いので、坂本もきっちり修正すると思いますよ」と言う。