山本祐大↔︎尾形崇斗・井上朋也のトレードについて
ご覧いただきありがとうございます。
ベイスターズファンとしての個人的な感想&感情の整理をしたかったという意図の文章です。
ソフトバンク側の2人はこれから知っていくことが多いと思うので認識違いなどあればすみません。
各選手の経歴
まずは経歴をおさらいします。
山本 祐大(ヤマモト ユウダイ)
1998年9月11日生まれ 27歳
右投げ右打ち 捕手
BCリーグ滋賀からドラフト9位で指名
9年目
入団当初はプロ初打席初ホームランや2年目のサヨナラヒットなどはありつつも、基本的には打撃面に課題があり、肩の強さからロメロと組むこともありましたが、5年ほどはファームが多かった選手です。
頭角を表したのは6年目の23年で、キャンプ、オープン戦からアピールをすると、嶺井が流出したチームにおいて戸柱、伊藤光と併用されつつメインの座を掴んでいき、特に復活を遂げたドラフト同期の東とのバッテリーは「最優秀バッテリー賞」を受賞しました。
24年は開幕からレギュラー捕手として活躍し、終盤に死球による骨折で離脱もありましたが、ベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞、その他、侍ジャパンの強化試合にも選出されるなど、セリーグ随一の捕手となりました。
今季はここまで28試合に出場
打率.227 1本 8打点 OPS.664
という成績を残しています。
尾形 崇斗(オガタ シュウト)
1999年5月15日生まれ 26歳
右投げ左打ち 投手
学法石川高から高卒育成1位で指名
9年目
2年目までは怪我などもありながら三軍を主戦場としていましたが、アジアウィンターリーグから3年目のキャンプにかけて好成績を残すと開幕前に支配下登録を掴みました。
4年目にはファームで6試合に先発も、基本的にはリリーフとして徐々に一軍登板。
8年目の昨季はリリーフとして38登板も、結果としてはあまり良くないシーズンになり、9年目の今季は先発転向を直訴したものの、直近はチーム事情からリリーフに回っていました。
今季の成績は12イニングを投げて
0勝2敗 防御率3.00 K-BB%は34.0%
という成績を残しています。
井上 朋也(イノウエ トモヤ)
2003年1月28日生まれ 23歳
右投げ右打ち 内野手兼外野手
花咲徳栄高からドラフト1位で指名
6年目
2年目まではヘルニアなどもあり一軍出場はなく、3年目に一軍で15試合に出場、初ホームランも記録します。
4年目にはウエスタンリーグでも高水準の成績を残し、6年目の今季に至るまでファームではwRC+でも120程度の成績を残しており、サードを始めとしてファースト、両翼をそつなくこなしているものの、一軍出場はそこまで多くないという状況です。
今季のファーム成績は22試合に出場
打率.250 2本 5打点 OPS.724
という成績を残しています。
個人的な感想
いちベイスターズファンとしての感情と、ドライに考えた感想を分けて書いていきます。
ドライに考えた感想
両チームの事情を考えると、
・祐大が27年オフにFA取得予定
・松尾の出場機会+古市への期待
・先発投手不足
・コーナー野手の高齢化&コンディション不安
というベイスターズ側の事情と、
・打力不安の海野メインの捕手層
・ダブつき気味のコーナー野手
・投手は怪我人が多く不足中
というソフトバンク側の事情があるかなと思います。
ベイスターズ側としては、短期的には松尾の調子が上がりきっておらず、主戦を祐大でやってきている今シーズンなのでこの放出は当然不安があります。
また併用制を敷くことで片方が不調に陥っても片方でカバーできる、負担の軽減という面もありました。
ただし、現状のまま投手とのコンビを固定する起用法は正直片方の調子が落ちても片方でカバーできるのかは微妙だったかもしれませんし、松尾の打席機会が遠ざかることで試合勘の鈍りに繋がるのではという懸念もありました。
また、ファームでは古市益子が好成績を残しており、松尾をメインに据えつつ打力のある他の捕手でサブを回すということは可能だと思いますし、全体的な数字的にも祐大が残していた数字に近い数字を松尾が残すこと自体は出来るとも思います。
正直、個人的には、まだ不確定要素が多く、祐大の数字に出ない貢献度も計り知れない中でこの判断は楽観的なようにも感じます。
ただ、FA取得の未来やトレード価値の高いタイミングなどを考えると、これらがすべて上手く運ぶということもまた、不確定要素における楽観的な判断とも言え、祐大の放出はあり得る事象だったと考えています。
一方で先発投手は短期的に見ればコックスの長期離脱に伴い早めの補充が必要という状況でした。
特に一軍ですぐ使えるレベルで考えると中途半端に外国人を引っ張ってくるよりは、優良スタッツの日本人先発希望投手を連れてくる方が成功の確率は高いと思います。
さらに仮に尾形が先発として今後上手く回れるのであれば短期的のみならず中長期的に充分な補強と考えられます。
もちろん先発として上手くいかなくてもリリーフはリリーフで足りていないわけで、そうなった場合は5年稼働してくれれば充分だとも思っています。
コーナーの野手に目を向けると、こちらも本日筒香が戻ってきたとはいえ、短期的にも中長期的にも不安があります。
ヒュンメルは攻守に粗があり、宮﨑筒香はフル出場は難しいコンディション、度会もポジションをコロコロしながら休みを入れつつという状況です。
結果的にここ最近、佐野は不調気味でも出ずっぱりでビシエドは代打の切り札でした。
ファームでも井上絢が外野になったことで、ファーストサードは二遊間を兼ねる小田や宮下、加藤響、育成の高見澤が多い状況ですし、その外野自体も濱の加入や森のセンターなどを含めても勝又が一軍定着した今では少々足りていない状況でもあります。
そのため、ファームで一三左右をこなしてセンターにも少し挑戦しつつ一定の打撃成績を残している23歳の井上朋の補強によって、世代交代や度会のポジション固定、あわよくばセンター起用などの好影響が考えられますし、度会や小田、松尾と年齢層の近い野手層を形成していくことも出来るなど、こちらも充分ありな補強かと思います。
一方でソフトバンク側の視点としては、投手が不足している現状で尾形を出すのは痛いと思いますが、井上朋に関してはチーム内競争を踏まえると、より機会のあるほうにという考えがあってもおかしくないですし、唯一とも思える野手の弱点である打てる捕手が取れるなら飛びつくだろうなと感じます。
完成している捕手と天井の高い投手と野手というMLBのようなトレードで、数字的な損得は今後数年かけてわかっていくことだと思いますが、安定的なリターンが望めるのがソフトバンク側、ハマれば特大リターンを得られるのが横浜側というのが現状の印象です。
まずは祐大がソフトバンクをリーグ優勝に導くような活躍、尾形が先発として突き抜けてとてつもない制圧力を見せる活躍、井上朋にコーナーの世代交代を一気に進める大砲としての活躍をそれぞれ期待したいと思います。
いちベイスターズファンとしての感情
午前中から吐きそうな気持ちです。
松尾への期待も物凄く大きい一方で、このレベルの捕手併用制でホクホクしていた部分が大いにあります。
また来年からはDH制にもなり、もちろんコーナーの野手優先になるでしょうし、使いこなせるかはともかく多少は併用もしやすくなり、心のどこかで少なくともあと27年まではこの2人が鎬を削りながら他の捕手が挑戦していくものだと思っていた部分もあります。
思い返すと、祐大は捕手に長年苦しんだチームが苦心しながら上手く併用制を組んでいたところに現れた、横浜では久々の代表クラス捕手でした。
22年までは敬遠球レベルのとんでもないボール球に手を出したりしていたにも関わらず、23年のキャンプオープン戦で見せた打球速度に個人的には一気に目を奪われ、レーシック山本だなんだとキャッキャされながらも、いつの間にかゾーン管理が優秀な打者となり、捕手としてもその期待値のまま東とのコンビからレギュラー格へと駆け上がり、驚きと喜びと安堵をもたらしてくれました。
日本一になった時も骨折で悔しい思いをしていたのは色んなメディアを通じて目にしてきて、祐大が優勝日本一になる場にいるものだと思っていました。
思い入れだけでなく、実際に裏側で細かい気配りのできる選手だとも思うのでチーム内への精神的な影響も懸念してしまうほどの存在感です。
少なくとも横浜の中ではチームを引っ張るコアの打者でしたし、チームを勝たせる捕手だったと思います。
今のところ色んな感情が巡りますが、おそらく向こう何年も引きずるであろう、寂しい気持ちでいっぱいです。
尾形や井上朋、松尾への期待や思いもものすごくありますし、書きながら感情を整理していきたかったのですが、上手くまとめる事は出来そうにないです。
しかし前述した通り、まずは今回のトレードが各選手が野球人生をより良いものに変える契機に出来るのであればそれが1番だと思いますしそうなることを祈ります。
まずはお互い交流戦での対戦、読み合いが楽しみです。


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