熱海・伊豆山の復興願い物産店 中国人の徐さんが開業
村野英一
静岡県熱海市伊豆山の土石流災害で自宅を失った徐浩予(じょこうよ)さん(30)が、中国の物産店を同市清水町で開いた。市内では手に入らない珍しい食品を中心に調達。熱海に新たな食文化を広げながら、近い将来に伊豆山で旅館の開業をめざすという。
店名は「中国物産浩予」。10月26日に開業した。中国・内モンゴル出身の徐さんは在日中国人のつながりを生かし、東京都内の会社で中国産品を仕入れた。初日から100種類余りの食品をそろえた。
故郷の内モンゴルの品では、羊肉の風味が豊かな火鍋の素(税別380円)を販売する。白キクラゲや赤インゲン豆入りのおかゆ(同260円)、タニシビーフン(同780円)、サトウキビ飲料(同260円)などと食材が多彩だ。水ギョーザや小籠包(ショウロンポー)もある。
店は観光名所の起雲閣に近い商店街にあり、中国人観光客の来店も期待する。三島市や伊東市への物産店の出店も考え、物件を探しているという。
徐さんは土石流の体験から「私は伊豆山で生まれ変わった。あそこを立て直したい」と、復興への思いを強めている。
旅館は伊豆山神社の近くで3年後にオープンするのが目標だ。源頼朝にゆかりがある神社で感じられる武士の文化や、雄大な海の見える風景を紹介し、海上花火大会も楽しんでもらえる宿にしたいという。
お気に入りのニュースサイトをGoogleで優先的に表示できます。今すぐ「朝日新聞」をかんたん登録