名門公立大学の予算削減に抗議 アルゼンチン全土で抗議デモ
ブエノスアイレス、アルゼンチン、5月13日 (AP) ー アルゼンチン全土の主要都市で12日、数万人の市民が街頭に繰り出し、全国民共通の誇りとなっている公立大学システムに対し、リバタリアン派のミレイ大統領が行った予算削減に抗議した。 ブエノスアイレスの都心部では、膨大な数の市民が政府庁舎に向かって行進し、同国の高等教育の財政基盤を蝕む予算不足を非難した。アルゼンチンの公立大学制度は、教育水準の高い労働力の礎であり、広範な中産階級から大切にされている。1949年以降授業料が無料であり、これまでに5人のノーベル賞受賞者を輩出している。 同国議会は昨年、大学の運営費を賄い、高インフレに合わせて教員の給与を引き上げるための法律を可決した。しかし政府は、同法を裁判所で争っているため、まだ施行していない。 強力な後援者であり盟友であるトランプ米大統領と同様、ミレイ大統領は大学キャンパスを「 woke(社会正義至上主義)」の教化の拠点として日常的に攻撃している。彼は、左派寄りの前任者たちによる数十年にわたる無謀な支出が腐敗を生んだと主張し、州の資金を「チェーンソーで切り刻む」という計画の一環として、公教育への資金を大幅に削減した。 12日の抗議デモには、あらゆる年齢層や政治的国民が集まった。ミレイ大統領は、経済活動の低迷、賃金の低下、失業率の上昇により、支持率の低下に直面している。 主要な教員連盟によると、2023年末にミレイ大統領が政権を握って以降、根強いインフレを考慮すると、大学教授の給与はおよそ33%減少した。 名門ブエノスアイレス大学のリカルド・ゲルピ学長は、購買力の急激な低下により、工学および理学部の研究教授少なくとも580人が、公立大学を離れ、私立大学やその他の高給の仕事に転職したと述べた。 (日本語翻訳・編集 アフロ)