「憲法9条2項削除」が持論の石破前総理「1項をきちんと残している限り“日本が戦争をする国に”ならない」主張 改憲・護憲で“分断”には「意見に賛同する人たちばかり集まって盛り上がっても何も得られない」
戦争放棄をうたう憲法9条改正をめぐり、石破茂前内閣総理大臣が関西テレビの取材に応じ、「戦力不保持」などを定める9条2項を削除すべきだと強調した。 ■【動画で見る】発言全編・石破前総理が憲法改正を語る 自民党が9条1項2項を維持した上での「自衛隊明記」を掲げる中、なぜ2項を削除すべきだと訴えるのだろうか。 石破前総理が関西テレビの単独取材に語った、すべての内容をお届けする。
■「2項は削除しないとこの国の安全保障の議論は絶対まともにならない」
石破前総理はまず、「自衛隊明記」を掲げる現行の自民党の改正案に対し「自衛隊を明記するだけで何も変わらないんだったら、なぜ改正しなきゃいかんのですか」と疑問を呈し、次のように述べた。 【石破前総理】「9条は第1項と第2項に分かれていて、第1項の『国際紛争を解決する手段としては、戦争を永久に放棄するんだよ』というのを達成するために、(第2項で)『陸海空軍がなければそんなことにならないよね』という構成になっている。 けれども、世界有数の防衛費というものを使って、最新鋭の戦闘機、戦車をはじめとする車両。あるいは、“ほとんど空母だよね”という護衛艦群。 (それで)『これは軍隊じゃありません』って言ってるわけだよね。『それ一体なんなの?』って普通思いませんか。 北朝鮮に対して必要最小限度の権限や装備は、ロシアに対してなら、どうなんだろう。誰がどう考えても北朝鮮に対して必要最小限度のものはロシアには無理だろうねって普通思うじゃないですか。量的な概念じゃない、質の問題なんだろうね。 だから、必要最小限度だから戦力じゃない、戦力じゃないから軍隊じゃないって、それはまやかしです。 そんなことをいつまでもやっているから安全保障に対する議論が深まらないと私は思っていてね。2項は削除しないとこの国の安全保障の議論は絶対まともにならないと思います」
■「9条2項」削除後に盛り込むのは「統制」について
石破前総理は、「自衛隊違憲論争」に終止符を打つことができ、かつ国民の幅広い理解が得やすいと思われる“自衛隊明記”だけにとどまらず、戦力の不保持を定めた2項の削除が必要だと強調した。 では、その代わりに、どのような条文を新たに追加するのだろうか。 石破前総理は1項を維持した上で 【1】日本国の独立と平和、そして世界の平和を守るために、陸海空自衛隊を保持すること 【2】陸海空自衛隊は、厳格な司法、立法、行政による統制に服さなければならないこと 【3】陸海空自衛隊は、国外における活動において、国際法並びに確立された国際慣習に従わなければならないこと この3点を新たに定めるべきだと訴える。 【石破前総理】「国における最大の実力集団だから、それは1歩間違えると、日本でも五・一五事件とか二・二六事件とかありましたよね。 世界もあちこちでクーデターって起こってますよね。そういう実力集団は、司法であり、立法であり、行政であり、それがきちんと統制して、クーデターというものが絶対あってはいけませんよということ。 日本の独立と平和、世界の平和のため、そして国際法に従って行動する、きちんとした統制がなければならない、それは最低限必要です」
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