湖池屋、30年に海外売上高200億円へ
湖池屋は、2030年までに売上高を24年3月期比で82.4%増の1,000億円とする目標を設定した。このうち海外売上高は3.6倍の200億円と、全体に占める比率を10.2%から20%に引き上げる。海外事業は現在、台湾、ベトナム、タイの3カ国・地域などで展開しているが、アジアでさらに1カ国、生産拠点を設けるほか、米国にも進出し、目標を達成する狙いだ。
14日に開かれた説明会で小池孝会長は「(アジア進出国・地域で)海外事業の知見を広めた。黒字化を果たし、これから稼ぐ」とコメント。アジアでもう1カ国進出した後に、米国への進出を狙う。米国のポテトチップスを含むスナック市場については「主食として食べられるため塩味ばかり」といい、日本やアジアで培った味を楽しむ「嗜好(しこう)品」として商品を投入する狙いだ。現在は、ベトナムなどから年間数億円分を輸出しているという。
海外が黒字転換
湖池屋の24年3月期の海外売上高は前期比13.4%増の55億8,500万円、営業利益は前期の1億1,200万円の赤字から3億5,000万円の黒字転換を果たした。
湖池屋が力を入れるアジア3カ国・地域のうち、06年進出の台湾は相手先ブランドによる生産(OEM)で製品を展開しており、主力ブランド「カラムーチョ」を中心に価格改定を行い利益確保に努めた。また、ジャガイモ原料が高騰するなかで原価率の低減を図るため、台湾産ジャガイモの安定した調達にも力を入れる。湖池屋は日本で調達するジャガイモは100%国産だが、海外では輸入もしている。ポテトチップス以外の商品販売も引き続き強化する。
12年に進出したタイで販売する製品は、地場バーリ・ユッカー(BJC)によるOEMとベトナム工場からの輸入が半々になっている。通貨バーツ安による仕入れ価格の高騰などもあったが、コンビニエンスストア「セブン―イレブン」での販売強化などで売り上げを拡大した。
16年に進出したベトナムは、湖池屋初の海外自社工場を展開。現地やタイ向けのほか、北米や欧州、中東にも輸出している。今年も生産を拡大し、安定的に黒字が出せるようにする。