低迷カープに迫る“主力FA流出ドミノ” 床田・坂倉・森下らが一斉離脱なら「暗黒時代」突入か
セ・リーグは昨年の最下位だったヤクルトが首位に立って快進撃をしているが、昨年の4位だった中日、5位だった広島は今年も借金を膨らませて下位に沈んでいる。それでも中日は5月に入って阪神、巨人相手に2カード連続勝ち越して上昇傾向だが、広島は本拠地・マツダでヤクルトに1勝2敗と負け越して借金7に。現在最下位の中日との差は1ゲームに縮まった。 【写真】FA権取得後の動向が気になる広島のエースはこの人 苦戦の原因は深刻な得点力不足だ。33試合を消化して101得点はリーグワースト。主軸として期待されたサンドロ・ファビアンが打率.169、2本塁打、4打点と状態が上がらず、4月24日にファームへ降格。昨年首位打者に輝いた小園海斗も打率.211、0本塁打、4打点と本調子に程遠い。開幕4番に抜擢されたプロ2年目の佐々木泰は打率.180、2本塁打、5打点と確実性に課題があり、4月下旬以降は下位の打順に回った。将来の主力として期待される昨年のドラフト1位・平川蓮、ドラフト3位・勝田成も打率1割台。リードオフマンの秋山翔吾は5月10日のヤクルト戦で左ハムストリングを負傷して途中交代し、翌11日に登録抹消された。 「秋山、菊池涼介とベテランに頼っているのが実情です。若手の台頭がカギを握りますが、順調に頭角を現せるほど甘い世界ではない。一本立ちさせるには我慢して起用し続ける覚悟が必要です。投手陣は救援から先発に転向した栗林良吏、岡本駿が活躍していますが、長いシーズンを考えると他の投手たちも奮起してもらわなければ困ります。今のままでは戦力的に上位浮上は厳しい」(スポーツ紙デスク) 広島は2016年から球団史上初のリーグ3連覇を達成したが、19年以降は7年間で6度のBクラスと低迷が続く。丸佳浩(巨人)、西川龍馬(オリックス)、九里亜蓮(同)と主力がFAで他球団に移籍して戦力ダウンし、その穴を埋められないことも低迷の要因になっているが、今年のオフにはまた広島の戦力が損なわれるかもしれない。今年の開幕投手を務めた先発陣の柱である床田寛樹が、国内FA権をすでに取得。他にもエース格の森下暢仁、強打の捕手の坂倉将吾、セットアッパーの島内颯太郎と、主力選手たちが順調にいけば今季中に国内FA権を取得する見込みだからだ。 「森下はメジャー志向が強い。今オフにポスティング・システムの可能性も考えられますが球団がどう判断するか。床田、坂倉が権利を行使したら複数球団の争奪戦になることは間違いない。島内もセットアッパーの中心として不可欠な存在です。資金力がある球団ではないので全員の残留は厳しいかもしれませんが、大量流出となれば大幅な戦力低下は避けられず、暗黒期に突入する懸念があります」(広島のテレビ関係者)